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うすらい -あわいに暮らす-

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うすらいとは、春先に溶け残った薄い氷のことです。氷の向こうにおぼろげに見えるすぎゆく季節とちかづく季節のように、身体の中で言葉になりきれていない感覚と思考、そしてまだ感覚にも思考…
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2019年8月の記事一覧

318-320 朝に溶けたオリオン座

318. 朝に溶けたオリオン座吸い込まれるように目が覚めた。枕元から少し離れたところに置いた…

315-317 分かり合えるという幻想を手放したなら

315. 分かり合えるという幻想を手放したなら白湯を飲み、ベランダに出ると、中庭にはもやがか…

312-314 ボルダリング鑑賞という楽しみを手に入れて

312. ボルダリング鑑賞という楽しみを手に入れて体の中に熱気がこもっている感じがするのは、…

309-311 猫と訪問者

309. 夢が教えてくれることキッチンに置いたココナッツオイルの蓋を開けると、中身が液体状に…

306-308 海へ

306. 再びやってきた夏の朝に窓の外から聞こえる鳥の声、柔らかくなっているココナッツオイル…

302-305 小さな怪我とオランダの人々と自分の心

302. 体の目覚めとともに起き出す土曜の朝にいつもなら、日本時間の朝、オランダ時間の深夜の…

298-301 いつも音楽がそこにあったということに気づいたならば

298. 朝の月、朝の心ベランダに出て空を見上げると、南の空高く半月にほぼ近い月が見下ろしていた。今日もその東側の淵を静かに輝かせている。その光だけ見ると、三日月のようにも見える。 白湯を飲み、書斎に来てもう一度空を見上げると、月の上に一本の雲の線が伸びていた。雲をつくった飛行機の姿は見えないが、東西の空をまたぐその線を見て、西から東に向かう時間が流れたことを思う。 昨晩も寝付くのには時間がかかった。そして、何かの音で目が覚め、枕元に置きっ放したスマートフォンを見るとちょ

295-297 朝の月を見上げて

295. 朝の月を見上げてベランダの窓を開けると、南の空から南東の空に進んでいく飛行機が白い…

293-294 クリスタルボウルと間の世界

293. アジアの空気を思い出して 書斎に入ると、窓ガラスが曇っていた。窓を触ってみてはじめ…

290-292 言葉と光

290. 空を見上げて中庭に色々な種類の鳥の声がこだましている。葡萄の蔓についた雨粒が朝日を…

288-289 断つものを決める

288. 新しい食の影響庭の大きな木が、東から差す陽の光を浴びて飴色に輝いている。欧州に来て…

284-287 日常のアップデート、猫と鳩の関係

284. 晩夏のまどろみの中で今日も空には雲が広がり、階下の屋根に溜まった水に、ぽつぽつと丸…

281283 音楽に刻まれた時代

281. 雨の朝、夢の中のうたた寝白湯を冷ましている間に身支度をし、ベランダの窓を開けて、外…

awaiのこと、わたしのこと

0. awaiのことはじめまして、awai(あわい)の佐藤 草(さとう そう)です。 このページをご覧いただきありがとうございます。 これまでnoteでリフレクションジャーナルを公開してきましたが、改めて自己紹介も掲載しました。何かあなたの心に響くこと、つながることがあると嬉しいなと思っています。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「あわい」とは「あいだ」という意味です。 ひととひとのあいだ。ひとともののあいだ。ことばとかたちのあいだ。 器の本質は器の素材や形