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海はやさしい

昨日は朝6時から11時までアルバイトだった。家に帰ってきてお昼ごはんも食べずに15時まで寝ていた。疲れているらしかった。

起きて生活の続きをしていたら、なんとなく夕焼けの海が見たくなった。なんとなく海が綺麗な日な気がした。初夏から行きたいと思いながらずっと海へ行っていなかったが、やっと行くべき日がきた気がしたので、車で海へ向かった。

秋は、時速36kmとズーカラデルの音楽が似合う季節な気がする。春はTeleというのもわたしの中で決まっている。鼻歌を歌いながらのんびりドライブした。

いつも混んでいない海なのだが、人がそれなりにいた。ズボンが濡れることなど考えずに浅瀬で座っている家族、流れ着いた丸太の上で座っているカップル、凧をあげている集団、海の写真をとっている友人と思われる人たち、色んな人がいた。思い思いに過ごしていておだやかな光景だった。

持ってきたカメラで写真を撮ったり、iphoneで動画を撮ったり、丸太に腰掛けたりして過ごした。ここ数週間、気持ちが忙しなくせかせか動く日々を過ごしていて、少し疲れていたが、やっと落ち着いた気持ちになれた気がした。

波が押し寄せたあとの砂の模様が好きだ。涼しげでさっぱりとした模様をしている。石がある場所は少し模様の溝が深くなっている。そこも好き。

ぼんやりしていたら友人からLINEがきたので、視界の動画を送った。歌集つくりたいねって話と部屋を片付けようって話をした。波の音を聞きながら文章を打っていたら、今幸せだなと思った。こういったなんでもない時に幸せだと思える時、とても嬉しい気持ちになる。

日が沈んで暗くなってくると、おだやかだった海が段々殺気を帯びてきたように見えたので退散した。夜の海はこわい。少し視線をあげると三日月がいた。

鼻歌を歌いながらふんわりとした気持ちの中、帰路に着いた。なにかわからないけれど、遠くが見えた気がした夕方だった。

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