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私がQueenのにわかになった理由

はじめに

私はクイーンのにわかファンです。

映画「ボヘミアン・ラプソディー」のDVDを今年視聴した(2021/2/11)のがきっかけです。


日本人である以上、潜在的にファンではあります。

知らないうちにテレビなどのサブリミナル効果で、いつの間にかに知っているのです。

2004年にキムタクのドラマ「プライド」で、第二次クイーンブームが日本で起こったころ、CMで「キラー・クイーン」が流れた時(ホンダ「モビリオ」)、なぜかすでに知っていた気がします。

聴いたとき、「あぁ、これがクイーンね」と思ったものです。

まだ中学生だったと思うのですが、なぜそう思ったのか。

もうすでに聞いていたのか。

わがことながら謎です。


私が4歳の時にフレディ・マーキュリーが亡くなり、活動もほぼ休止になっていたので、私は彼らの音楽は知りません。


そして、母親もファンではありませんでした。どちらかというとビートルズ世代です。

彼女が二十歳くらいの時に、プリンスホテルかなんかのクイーンのお茶会の模様をTVでお茶の間で家族そろってみたようですが。


洋楽との出会い

そして、私が初めてちゃんと洋楽をちゃんと聴いたのは、中学校に入学し初めて英語を習ってからあたりです。

まずはビートルズから始まったのか。イエロー・サブマリンとか、子供でも分かる単純な詩と、楽し気なサウンド。

後はABBA(アバ)。ディスコのノリノリできらびやかな「ダンシング・クイーン」と、「マンマ・ミア」はノリノリなのに歌詞どろどろという衝撃。

カーペンターズはちょっと切ない系。


こういった往年のベスト盤CDが家にありました。

リアルタイムだと、サラ・ブライトマンの「クラシックス」。

これがオペラかと思いました(認めない人もいますが)。

いつかイタリアに行って聞いてみたいと思いました。

これに至っては、基本英語ではないし。


中学校で、ダンスの音楽が洋楽(昔の)だったのも大きいかもしれません。


クイーンの認知

そして、CMの「キラー・クイーン」あたり(2004年)で、クイーンの存在を認知し始めます。

ブームなので、HMVなどのCDショップでも特設コーナーはありました。


気になったものの、お小遣いの関係で手が出せず、断念しました。

過去のCDなのに強気の値段だった気がします(あるいは最新版?)。

しかしCMはたくさん流れており、「ドント・ストップ・ミー・ナウ」「バイシクル・レース」「ボーン・トゥー・ラブ・ユー」「ウィー・ウィル・ロック・ユー」、サッカーのワールドカップかなんかで「伝説のチャンピオン」も知っていました。


キラー・クイーンの時点で、クイーンは好きだなと思っていましたが、これらの曲も気に入り、さらにCMにもかかわらず、なぜかクイーンの曲であると知っていました。

声のせいなのか、サウンドのせいなのか。

きっと独特なんでしょうね。記憶はありません。


※あとは、多分、荒木飛呂彦先生の「ジョジョの奇妙な冒険」が大きく貢献しています。小学生の時にジャンプで第5部がやっていましたが、「キラー・クイーン」、「シアー・ハート・アタック」などは名前(とスタンドのビジュアル)だけ知っていました。


やっとCDを聴く

そして、ある日10年以上前、母が、スーパーかなんかで流れた曲の「ボヘミアン・ラプソディ」に感動します。

こんないい曲があるんだと思って、姉に検索してもらって、動画でビデオを観ます。

ビデオもかっこよく彼女はまた感動し、そのうち、我が家にシングルヒット集「グレイテスト・ヒッツ」がやってきます。


私は中学か高校の時に断念したクイーンのCDを初めて聴くちゃんと聞くことができてうれしかったです。

しかし、私があまり好んでいない楽曲「ボラプ」を際限なくリピートされて少し辛かったです。(私は基本的に明るいキャッチーな曲しか聞きませんでした。)

また、日曜の朝からロックをかけられると、正直うるさいとも思っていました。


逆にうれしかったのは「懐かしのラバー・ボーイ」などのピアノ曲を知れたこと、15秒のみだったCM曲のすべてを聴くことができたこと、こんな曲もあるんだと知れたことです。


しかし、特別に検索したり、CDをさらに買い求めたりはしませんでした。


その頃私は、ブリトニー・スピアーズさんの若い頃の動画や、そのうち話題になるレディー・ガガさんに気をとられていて、過去の音楽にそこまで熱心になることはなかったです。


母だけは、カラオケや合唱をしようと布教活動を熱心にしていましたが、友達も誰も乗ってこなかったです。

そんなこんなで、日曜日にクイーンを聴く(聴かされる)という習慣は細々と続きました。


映画

そして、2018年にクイーンの映画ができると聞いて、母が喜ぶな、と思いましたし、私も楽しみにしていました。

その頃は私は旅に出ていました。


結局彼女は映画館で観ずに、コロナの騒動もあり、2年間据え置きになっていました(我が家では映画館で見る習慣がなく、DVDが中心です)。


しかし、私が実家にまた戻って、DVDが発売になったしばらくたったので、そろそろ見るかという形で、今年購入しました。

そして2人でそろって家で見ました。


映画を見て

※ネタバレに注意してください。

映画「ボヘミアン・ラプソディ」を見た時は、「ふーん」という感じでした。

ちょっと主人公ができすぎている感じがしました。

グレヒツ(グレイテスト・ヒッツ)17曲の順番や背景が知れたのは良かったです。

ライブで終わるのも不満で、そもそもライブ自体はあまり好きじゃなく、「その先は?」という感じでした。


でもやはり、詩はかなり惹かれました。

1970年だというのに、クイーンの前身バンド「スマイル」の曲は全く古びれておらず、むしろ普通に「いい曲だな」と思いました。

ブライアン・メイ氏の「キープ・ユア・セルフ・アライブ(炎のロックン・ロール)」は、初めて聴きましたが、最初からこんな哲学的な詩の内容だったのかと、和訳を見て思いました。


また、途中のフレディのピアノ弾き語り「ラブ・オブ・マイ・ライフ」は、フレディの声の美しさ、ピアノの繊細さに驚きました。

詩の内容はむしろ「え?」という感じでしたが。かなり個性的です。


あとは、「この曲、クイーンだったの?」がいくつかあり、メアリーさんって誰?というのがあったり。

1970年代のロンドンもいいですね。


最終的には、ジム・ハットンさんや恋人たちの感染が気になってしょうがなくなりました。犠牲になったのでは?ポールさんだって、悪者に描かれてるけどホントなの?とか。


私は、DVDなど映画は何度も見る派です。

ハリウッド系や洋画は1回見ただけではわからず、何度か見ることでだんだんわかってきますし、何度も見たくなります。


そして、2,3回見たあと、気になっていた女装PVをYouTubeで見てみました。


これがエンジンです。


エンジン

このPVはメンバーのベーシスト、ジョン・ディーコンさんの「I Want To Break Free(ブレイク・フリー)」という曲のビデオです。

今まで、深刻な顔をしていたメンバーが平気な顔して女装しているというのが、「どういうこと?」と興味津々です。

もしかしたら、このグループっておもしろ系?


実際のPVをみて驚きました。


間に挟まれているフレディのバレエです。


ひげを落とした横顔の美しさ。

いままで、若い時の長髪も、有名なひげ姿も、そんなに心を動かされませんでした。

むしろ苦手よりでした。


しかし、顔だけではなく、足の美しさ、スタイル、演技、全てに驚きました。

何よりも驚くのは、バレエということ。


2年前にボラプのブームで、ドキュメンタリーなどが作られたのを観て、彼がインド出身ということを知りましたが、映画を見てパールシー(ペルシャ系)であることを知りました。

しかし、いわゆる白人種でない彼がバレエをやっている!


しかも美しい!


このおかしな女装姿とサウンドの中に隠されるような形で間にバレエ画像が存在し、真剣な顔をして演技しているのです。


完全にやられました。

ここからエンジン全開です。

控えていた動画視聴を解禁し、CDを買い、グラビアを漁り、欲望全開です。


これは私にとって普通ではありません。

私はとても禁欲的人物なので、これまで男性アイドルを追いかけたことはなく、嗜好の問題からシンガーも女性シンガーしか聴きませんでした。

YouTubeなど動画も、イヤホンも、依存的になるので避けてきました。

ビジュアル的なものも欲望を掻き立てられるので避けてきました。


しかし、全て解放です。

何か美しいものが見られるかもしれない。


あとは、薬剤師から方向転換して、Webデザインの道を模索していたのも関わると思います。


貯金を切り崩して、CD、本、雑誌を買いあさります。


むしろ必死でした。


特にフレディ・マーキュリーという人物にはまり込みました。


彼のラスト・メッセージ、彼の苦悩。そして、彼の真の性格を現すと思われる「マーキュリーと私」というジム・ハットンさんの本。


この本も衝撃です。まるでマンガ。このフレディという人物。


普通じゃない!!


こうして、もう1年くらいになりますが、常に思考がフレディ・マーキュリーになっています。


こうして、5カ月前からnoteでクイーンの和訳を始めて、70本くらいの記事を書きました。

クイーンの普通ではないサウンドと、仕掛けのはりめぐらされた詩と、こだわりぬいたビジュアルのとりことなりました。


現在起こっている事象のほとんどがフレディが伏線なのではないかという妄想まで産まれています。


彼はプログラムです。プログラミングです。


単純な英単語と、悪魔的サウンドと、声と、デザインと。

どこにでもいます。


私が知らないで付き合っていたものの中にも実はいたようです。


これ以上言うとおかしい人みたいになってくるので止めます。


こうして、毎日クイーン漬けに生きています。


同じような人いたら、共感できる部分あれば、是非コメントください。


因みにこちらも記事ももしよかったら。


#エンジンがかかった瞬間

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