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詩:深夜の迷い子、彼女の影

「もう朝だよ」
そう告げる彼女の瞳は気だるげで
どんな言葉をかけるのが正解なのかわからず黙り込んだ私を見て
彼女は淋しそうに笑った

自販機は常に正解を照らす
輪郭をなくした車はどこへ行く?
「明日も月がのぼるといいね」
彼女が去った街灯の下で私は、

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