カメラマンに至るまで〜至ってからとか
坂下あわびです。
コロナウィルスも何度目の変異でしょうか?
もはやよくわからなくなってきましたがいよいよ私にもその毒牙が迫りまして、実家に帰った翌日に姉が発症し、そのまま家族全員が翌々日に陽性。
私も検査したところPCR、抗原検査ともに陰性でしたがその後、発熱。
病院に電話したところ再検査なしで【見なし陽性】となり、7月前半の仕事を全キャンセル、来る分は全てお断りして生活がやべえことになりつつある、坂下あわびです。
今回は私がなぜ会社を辞めてフリーランスのカメラマンになったか、なってみてどーなの??というところをお話したいと思います。
会社員を辞める…ということは結構な決断がありましたが、自分の年齢と立場などなどから何かにチャレンジするなら今しかないよなぁ、、ということでかなりの決意をして仕事をやめて独立を選びました。
現在はそれなりに忙しいときは忙しく、暇なときは暇…ですがまぁ日々努力して頑張っております。。
仕事を辞めるという判断をしたときに思ったのは
【自分でなにかを決めてやってきたことがあるか?】
という気持ちと、あとコロナ禍だったというのもありますね。
世の中、なにが起こるかわからないというのはそれなりの年数を生きていると誰しもが実感することだとは思うのですが、この数年のもやもやした得体の知れない感じ、、
不安感や焦燥感などなど、、なんか既視感があるなぁと思っていたら僕が青春時代を過ごした90年代後半の空気ととてもよく似ていて。
謎の世紀末感といいますか…先が見えないからこそ
まぁ、やりたいことを一度、精一杯やってみよう!
とそんな感じでした…(笑)
やりたいことってなんだろう…と考えてみたところ、
写真をもっともっとしっかりとやっていきたいなぁ。。と。かといっても写真もぜーんぜん知識もなんにもなかったので(笑)
好きを仕事にしよう!得意だからなろう!!
というよりはなりたいから練習しよう!どうしたらなれるのか考えてみよう!!
というなんだかアベコベな順番になっていましたが、
今思うとゴールがまずあって、そこから逆算してやるべきことを考えていく…という効率のいいっちゃいいやり方だったかもしれません。。
もちろんプロになるのはゴールではなく、生計を立てていくのがゴールなのですがとりあえずの第一目標を持てたのは大きかったです。
あとは僕の周りにたまたまクリエイター業や自営業の友人がたくさんいたことも心の支えになりました。
みんな口をそろえていうんですよね、
『やったらやったでどうにかなるよ??』って(笑)
実際には努力しないとどうにもならないわけなのですが、考えすぎない楽観的な視点もとても大切だと思います。
あとはSNSなどで知り合った方やモデルさんなどを撮影していくうちに、少しずつ撮影依頼を頂くようになったのも背中を押してもらえました。
で、実際に行動に起こそうと仕事を辞めて、色々と準備をしていく中で初めて自分の中で思ったことなのですが、
(すんげぇ、、、、こわい。。)
って気持ちになりました(笑)
人間、本気になるとこわくなるんですね…勝手に武者震いだと思ってごまかしましたが。
経理や事務手続き等の煩雑なものは長年総務や経理を仕事でしていたことが経験としてあったので、その辺の不安は大丈夫でした。
で、実際に開業届と青色申告の書類を税務署に届けて、晴れてフリーランスのカメラマンに。
あとは野となれ山となれ…!!
でしたが、
屋号の入った印鑑を作り、社会的信用を得るため屋号入りの銀行口座を作ったり、屋号でクレジットカードを作ったり、、
屋号入りの口座を作るのに銀行から現地調査のために看板を設置するように言われて、手作りで看板を玄関に設置したり。
HPを作ったり(サーバー契約とかドメイン取得とかもうてんやわんやでした。。)
とりあえず集客窓口を増やすために各種サービスに登録したり(く◯しのマーケットやらア◯ーフォトやら)
とにかく色々と大変でしたが、とりあえずなんとか無事に、今のところ3食は食べられる程度のくらしはしております…(笑)
と、、
こんな現実的なことばかり書いててみなさん面白いのかなぁ…と不安になりますがまぁ僕のnoteなので自由に書きます。(あと隔離期間で暇なので)
では晴れてプロになったあと、実際はどういう感じなのかと申しますと…まぁ地味な仕事です。
地味=つまらない
ではないことは断言しておきます。
ただし、芸術家としての写真家ではなくあくまで商業カメラマンなわけですから、求められる仕事を粛々と全うするのが役割なわけであり。
こういう写真がほしいと言われたものに対して、最低限、同じような物を。目指すのはもっとよりよいものを。
とりあえず来た仕事はすべて引き受けているのですが、僕の主なクライアントは企業様がほとんどなので、守秘義務もありSNSなどには書けないのですが、企業案件の方が契約で数ヶ月単位で収入が一応保障されるので安心は安心です。(一応ね、いつ切られるかわかんないけど笑)
で、企業案件も個人案件もどちらも楽しいのですが、個人のお客様からのご依頼は単純にうれしいですね。
特に得意分野(?)の人物撮影の依頼、ロケ撮などでは色々と依頼者様と
『これはどうですか?』『うわっ!これとっても素敵です!』
と話し合いながら撮影するのは好きですし楽しいです。
求められたものを求められるカットで、要求以上の品質で届けねばならないブツ撮りや宣材写真などの企業案件が
【技術職】
だとしたら、いわゆるポートレートや宣材写真などの個人案件は
【接客業】
と申しましょうか。。
まさか一番苦手だと思っていた接客業が楽しめる日がくるとは思いもよりませんでした。
でもやっぱり嬉しかったのは、
とある企業様とのお仕事で求める色味などを打ち合わせした際に、僕が個人的に撮り溜めた趣味性しかないポートフォリオに収めている写真の中から
『この色味!!これがほしいんです!!!!』
と言ってくださったのは、心からうれしくて
帰りの車で泣きましたねぇ。。
それと僕が写真を始めるきっかけになったご自身の下着写真を載せられている裏アカ女子先生(失礼!)がいつも気にかけてくださっているのは本当に救いになっています。
そんなこんなで長くなってしまいました。
が、
次回はフォトグラファー志願の友だちなどからよく言われる、
【自分の写真なのに個性を殺して好きなように撮れなくて、それで楽しいの?】
という点についてお話したいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
坂下あわび
今日の写真(2022.07.04)
コロナで発熱とは聞きますがこんなに出るとは聞いてないよの写真。もうぶれぶれ。
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