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深海と人間と

こんにちは。
今日もお越しくださってありがとうございます。

6月8日は2009年から「世界海洋デー」だったそうです。
知りませんでした。

日本には1995年から(96年かも)海の日があり、
そちらの方が有名ですね。

ちなみに今年はオリンピック開催の都合で
海の日の祝日は7月22日(木)に移動していますよ。

カレンダーが情報に追いついていない場合があるので
ちょっとご確認になった方がいいかもです。

早いもので、もう来月にはオリンピックなんですね。

世界海洋デーを挟んだこの週、13日まで
高松市では画家 松山真理さん

個展『海に還る』

が開催されています。

繊細な海のゆらめきを感じられる絵でした。
(ピントがぼやけちゃいました)

おもしろいのは、絵の個展に香りがコラボしたこと。

以前ご紹介した、アロマデザイナーの
acoさんが調香された海の香り。

しかも浅瀬深海それぞれの香りのW仕立て。

acoさんはnoteで毎日綴ってこられた
imagination aromaシリーズがついに先日一年分揃いました。

圧巻です。

全部出揃ってからどれがいいか決めようと思いましたが
見れば見るほどどれも惹かれるものがあって
絞り込めません。

どんな香りか想像するのも楽しいです。


ところで。

私は小学校3年生の夏まで泳げませんでした。

水を極度に恐れる子供で、1〜2歳の頃の保育所の
連絡帳にも「水遊びを嫌がって」と毎日ありました。

海に程近いところに住んでいたので
海へも連れて行かれたことがありますが
波打ち際より先には行けなかったことを覚えています。

しかしさすがに小学三年生になっても泳げないというのは
恥ずかしくなってきて、それが悩みのタネでした。

毎年プール開きの日には
「碁石拾い」なるイベントがありまして。

プールの中に碁石をばら撒き、よーいドン!で
一斉に潜って拾いに行き、得た数を競うというもの。

これはまず、潜れないとダメです。

しかも水中で目を開けておかないと取れません。

超、高難度。

しかしふと、浮いて泳ぐことはできなくっても
沈むのは簡単だろうと、プール開きが近づいてきたある日
ヒラメキました。

あとは目を開けていられればいいだけや〜ん!

と小躍りして、そこから毎晩のようにお風呂で
目を開けたまま顔を水につける練習を重ねました。


かくしてプール開き当日。


全員予めプールに入って壁際にスタンバイ。

頭の上から碁石がじゃんじゃん投げ込まれます。

近くに来た碁石を足で確保して待機する子もいました。


ピーーーーッ!

笛を合図に皆一斉に潜ります。


ところが…。

…ん?

おかしい…。


いくら顔をつけても沈みません。

あれ?

なんで…?

あっというまに碁石は取り尽くされ、
顔だけ浸けてカエルのようにジタバタしていた私は
ただの一個も手にすることなく終わりました。

完敗。

アカーーーン!


狭い湯舟では顔はつけられても、潜ることはできません。

本番での広いプール、いざ潜ろうとしたら
なんと人間、浮くようにできていました。

浮こう浮こうとしても浮けないのに、
沈みたいときには沈めない。

人生も同じ。

ままならないのが人生。


ほどなくして、頭を真下に、お尻を上に…つまり水中で
逆立ちすればいいんやん!って気づき(遅い)
潜れるようになりました。

そこからはもう水の申し子よろしく
潜るのが楽しくて25mの潜水泳ができるように。

できることは楽しいもの。

潜水ばっかりしていた私でも
そのうちそれなりに泳ぎもできるようになりました。


じゃあ次、海もいけるんじゃ…と調子に乗って
海へと潜りに向かったわけですが。

…そうは問屋が卸しません。

アマモが生えているくらいの比較的明るい浅瀬ですが
海の底を見たとたん言い知れぬ恐怖に襲われました。

なんとも表現しようのない、深い恐怖心。

ハッキリとは見えないものに対するときのような
底知れぬ恐怖。

それは自然への畏怖でもあったかもしれません。


おもしろいことに、acoさんがこんなことを
下の記事の中で書いてらっしゃいました。

“怖い”香りを見つけた。
単体ではなく、ブレンドで。
サンダルウッド×ペパーミントの組み合わせ。

それぞれソロで嗅ぐ香りはむしろ好き。
普段どちらもよくブレンドに使用するし、
そもそもアロマブレンドをデザインするときに自分の好き嫌いはまったく関与しないので気にしていないけれど。
昨日ふと、この2つの混ざり合った香りを捉えた瞬間に、尋常じゃない恐れを感じた。。

で、会場でお会いしたとき、「深海」ブレンドにも
この組み合わせを採用なさっていることを教えてくださって。 

その香りを聞きながら
なるほどなぁ、と一人で納得していました。


深海に対する畏怖心の表現、とでも申しましょうか。


フラワーエッセンスの世界では、ドイツのコルテさん率いる
PHIエッセンス社から深海生物のエッセンスというのが
先日発売されました。

海の生きものから作られるエッセンスは私の好きな
カナダのパシフィックエッセンス社からも出ています。

どれもパワフルです。

生きものから作られるといっても、
生きものそのものが入っているわけではありません。

エネルギーだけを水に転写しているので、
生きものには一切の危害も手も加えていないそう。


海の底にはまだまだ未知の世界が広がっています。

熱水噴出孔という300℃以上の熱水が噴き出す場所に
平気な顔して棲息しているハオリムシなんていう
ストローのような生きものもいたりします。

彼らにそもそも顔はないんですけどね…

ヘモグロビンを持つ種もいるので
赤い血液が流れているようにも見え、不思議です。

実は深海には多くの鉱床も眠っていると言われ
とある大国が宇宙開発と共に深海底探査にも参入、
誰のものでもない海底を開発しようとしています。

深海は地球の核に最も近いところ。

もう少しかの国の方々も畏怖の念を持ってくれたら
いいのにな、なんて思います。


身近なところではゴミ、中でも生きものに餌として
取り込まれやすいビニールゴミが問題に
なっています。

その辺の池でさえ、水を抜いて底を浚えたら
出るわ出るわのゴミの山。

ましてや水の抜けない深海底ともなれば…。

海の底より人の行いの方が
ナンボか恐ろしいなぁと思うのです。

 

たとえ悪気はなくても。

乗らなくなった自転車に積みっぱなしの雨合羽。

風に吹かれてうっかり飛ばしてしまった
コンビニおにぎりのビニール包装。

ちょっとのつもりで置いてあった
お菓子の空袋。

風に吹かれ吹かれて川へと入り
流れ流れて海の底…

今、海の底がどんなことになってるのか
想像するだけで軽くホラー状態な気がします。

世界海洋デーは過ぎてしまったけれど
日本の7月は海の月。

よろしければときどき海の話題がないか
ニュースチェックしてみてくださいね。

ままならないのが人生。

大事なことは2度申し上げる主義です。

長々と、ここまでお付き合いくださいまして
ありがとうございました!

#フラワーエッセンス #シーエッセンス#パシフィックエッセンス
#深海底探査 #世界海洋デー#プール開き#海に還る

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