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この時代に、ほんとうに純粋な音楽番組を。

外出自粛要請もあり、本格的に家から出られなくなった、3月30日。
19時ごろ、夕食の仕込みをしていると、音楽番組が始まった。

CDTVライブ!ライブ!
https://www.tbs.co.jp/cdtv_livelive/
この日が初回放送で、いきなり4時間スペシャル。

普段あまり音楽番組というかテレビを見ないのだが、この気が滅入る世の中、なんとなくテレビをつける機会が多くなっている。そんな状況の中で始まったこの番組を、ご飯を作りつつ、そしてできあがったご飯を食べつつ、ゆるりと見ていた。

そして。
気づいたら時刻は23時前になっており、次回予告(4/13に初のレギュラー放送)が流れていた。

4時間の番組を、すべてしっかり見終わっていた。

本当にいい番組だった。
外出できない、ライブに行けない状況でも、じゅうぶんに楽しめた。

なぜこれほどまでに、この番組を見入ってしまったのだろう。
見終わってしばらく考えた結果は、こうだ。

**『CDTVライブ!ライブ!』が良かった3つの理由

**

🎤アーティストが本気でライブを作っている

一部アーティストにはなるが、ライブの打ち合わせの段階から放送されていた。この部分を流すなんて、なかなか見ない。アーティストが受け身ではなく、打ち合わせで、「こんなライブにしたい」「見せ方を工夫したい」など、いろいろな案が出ている様子から流され、実際に要望が叶えられている。

三浦大知は「1曲まるまる定点カメラでやりたい、僕の夢を叶えてくれますか?」と言い、本当に定点カメラで「I'm Here」が披露された。

地上波の音楽番組で定点カメラなんて珍しい。本当に「アーティストの要望を叶える」音楽番組だった。アーティストの願いを叶えるためには、普通と違ったことだってやるみたいだ。

そしてわたしが1番感動したのはKis-My-Ft2だった。彼らは「とある人への感謝」を伝えたメドレーを作りたいと話し、そのための3曲を選んだ。その人と共に披露した曲、その人の状況にぴったりな曲、その人が作ってくれた曲。とある人が誰なのかばればれのまあまあわかりやすいメッセージ。
まさか「棚からぼたもち」で感動するとは思わなかった。

🎵1アーティストあたりの尺が長い

どの曲もフルで演奏されていた。(メドレー除く)
しかも2曲披露したり、時間帯を変えて2回出演するアーティストも多く、1アーティストあたりの尺はほかの音楽番組よりもかなり長かったように思う。

「2番がめちゃくちゃいい歌詞なのにテレビではカットされてしまう」
「ラスサビ前の推しのダンスを見て欲しいのに、テレビではいつも披露されない」
などといった問題を、この番組は見事に解決していた。

また、尺が長めなぶん、アーティストがよく映る。すると、「あの子が可愛い、気になる」だとか、「あのよく動く人、誰だろう?」とか、調べてみるきっかけを作りやすい。実際わたしも何人か調べた。3人ぐらいしか知らなかった日向坂46はセンターの隣の子が気になったし(東村芽依さんでした)、ガヤとキタとタマの区別がつかなかったKis-My-Ft2のメンバーの顔と名前を調べたりした。乃木坂46の「帰り道は遠回りしたくなる」でセンターをやっていた子の名前が分からなかったので誰か教えてほしい。(追記:遠藤さくらさんでした。乃木坂ファンの方に教えていただきました!)

📺余計なコーナーがほぼなく、純粋に音楽を届けている

ランキングとか、謎のインタビューとか、曲披露前の長いトークとか、そういうのが、ほとんどない。
ライブ前の打ち合わせのようすや軽い曲紹介、音楽ニュースのコーナーはあるが、曲披露以外の要素をできる限り少なくし、「音楽を届けること」をメインに置いているからこそ、より曲に聞き入りやすかった。いままであまり聞いてこなかったジャンルのアーティストの曲も、純粋に楽しむことができた。

MCは江藤愛アナウンサーとEXITのみのシンプルな構成。EXITの存在感はすごいしいつものチャラいパリピの言い回しは健在だが、不思議とこの番組に馴染んでいた。「無観客ライブ」という状況だったからこそ、EXITのノリノリの雰囲気が逆に合っていたのかもしれない。
また、EXITはDa-iCEとのコラボステージを披露していたのだが、これも全く違和感がなかったのだ。EXITすげぇ。というかMVの時点から全然違和感ない。


次回放送は4/13(月)22:00~

『CDTVライブ!ライブ!』のコンセプトは、“アーティスト自身が作り上げるステージをまるごと生中継する、月曜よる10時のライブ番組”。
視聴者はアーティストのライブをじっくり見ることができるし、アーティストは本当に届けたいライブを地上波にのせて届けることができる。どちらにとってもWin-Winの番組だ。ゴールデンタイム・プライムタイムの音楽番組が少なくなっている今、このような番組が始まることはとても大きいだろう。

「初回放送に、観客を入れることができなかった」と番組の途中で言っていたように、本来は観客を入れての生中継ライブが行われるようだ。世の中が落ち着いて、またライブに行けるようになったら、ぜひこの番組のライブに参加してみたい。観覧に参加するにはサポートメンバー登録が必要とのことで、さっそく応募した。

ご応募いただいた中から選ばれた方には
会員番号を発行し
番組オリジナルの「CDTVサポートメンバー証」をお送りいたします!
(出典:番組公式HP)

とのことなので、メンバー証が送られてくるといいなあ。

次回放送は4/13(月)22:00~。これがレギュラー放送の初回となる。出演するアーティストはすでに一部発表されているが、どんなライブを披露してくれるのか、とても楽しみだ。
外出できないこのご時世に、楽しみを与えてくれた『CDTVライブ!ライブ!』
今後の放送を、ぜひ見てほしい。アーティストが届けたいライブを地上波で楽しめる数少ない機会を、ぜひ味わってほしい。

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