ふたりの「ゆうだい」 若いキャッチャーのこれから

今日は、ザッピング!

GAORA 北海道日本ハムファイターズ vs 讀賣巨人軍
J SPORTS 1 広島東洋カープ vs 東京ヤクルトスワローズ

なかなかツラいものがある。行ったり来たり。時にCMが入り、片方に移るとこれまたCM。ヤクルト戦のダイジェストを見ている間に、廣岡大志のバッターボックスは終わっている。空振り三振?移動しているときに限って。

今日の先発は、ファイターズがドラフト1位の伊藤大海。ヤクルトは、奥川恭伸だ。両チームとも、先発候補を登板させた。開幕まで、あと19日。計算しているローテーションでシーズンに突入できるか、その答え合わせをする時期だ。

GAORA:伊藤大海 4回3失点
J SPORTS 1:木澤尚文 3回2失点

ヤクルトは、先発の奥川が2回無失点で降板した後マウンドに登った木澤が2点を取られ、そのまま打線の援護なく敗戦した。

スタメンマスクは、古賀優大。高卒で入団した古賀と、大卒入団の木澤は、同級生だ。これまで、寺島成輝、梅野雄吾、長谷川宙輝の3人だった同級生ピッチャーが、木澤、ドラフト2位の山野太一、育成4位の丸山翔大が加わり、6人に増えた。
木澤は、古賀のサインに何度も首を振る。松山に逆方向のヒットを許した後、新加入外国人クルンに2ランホームランを打たれた。2アウトからの失点もよくない。若いバッテリーの頑張りは、結果として現れなかった。

札幌では、ドラフト3位の古川裕大がスタメンマスクを被っていた。22歳。ヤクルトの古賀と、同級生だ。古川も古賀も、福岡県出身。もしかしてエリート同士、子どものころから互いに見知っている関係かも知れない。

とても残念なことがある。毎年楽しみにしていた、ファイターズ鎌ヶ谷スタジアムで挙行される「ファイターズ新入団選手交流会」が、コロナ禍で中止となってしまった。
この時期は、このとき撮った写真に目を落としながら、オープン戦を見ることを楽しみにしていたのに、それが叶わなくなった今、古川のプレーをしっかり見るのは今日が初めてだったのだ。

ふたりの「ゆうだい」。古賀優大と古川裕大。

北海道と広島。遠く離れた野球場で戦った、若いキャッチャーは、ともに勝利を手にできなかった。
ピッチャーも、若かった。できないことをあげつらうなら、いくらでもできるだろう。そしてそれは「経験のなさ」という言葉で語られる。

だとしたら、若いうちに苦汁を嘗めることはいいことのように思う。それはすべて「経験がないから」という「若さに起因する失敗」と括られ終わるからだ。

どのポジションでも、ポジション争いは熾烈を極める。いつも追われて、いつも苦しいだろうと思う。
ただ、若いうちだからこそ、何でもできる。若いからこそ、頑張れる。若い時代を歩んで今がある自分が思うことだ。

渦中にある自分には、その価値に気付かなかった。

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