ファイターズとともに ●F×E○21回戦


ルーペ・フィアスコ&ガイ・セバスチャンの『Battle Scars』が流れ、夕飯を掻き込んでいた私は思わず顔を上げた。

バッターボックスには、平沼翔太。そうか、変えたのか。今季の平沼の登場曲を初めて聞いた私は、ぎゅるんと神宮のスタンドに引き戻された。

この曲は、東京ヤクルト・宮本丈の登場曲でもある。いつも神宮で聞いていた曲が流れる札幌ドーム。この、既視感。

そう、2019年、大田泰示の登場曲『It's My Life』が神宮に流れた日があった。中山翔太きんにくんが登場曲として流した曲もまた、『It's My Life』だったのだ。共通点は、筋肉マン!この驚きと充足感を、今日また体感した。

今日の着弾は、平日の神宮と同じ19時30分。4回表、堀瑞輝が投げていた。先発は誰だ。速報を見直す。
先発・マルティネスは、4回2アウトで降板していた。ついさっきまで投げていたのか。

歓声やため息が聞こえない。映った客席はガラガラだった。
離脱した飯山裕志コーチが、1塁コーチャーズボックスに立っている。

スタメン、8番樋口龍之介。
近藤祐司&岩本勉コンビの「ワントゥスリー」。
イニング交代時のファイターズベンチ。

すべてが懐かしい。

札幌ドームに遠征することを諦めていた、今年。やはり、現地がいい。現地の風に触れること、それは、北海道日本ハムファイターズという文化に触れることだ。それこそが、生観戦の醍醐味なのだ。

そう思って、昼休みに札幌ドームの日程を確認する。
最終カードは、10月30日からの3日間。駄目だ。もうすでに、鎌ヶ谷ファイターズの観戦予定が入っている。
諦めたその夜に聞いた平沼翔太の登場曲に、心がざわついた。残念だが、遠いこの地から、しっかり見届けることにしよう。もう、鎌スタには戻ってこないだろうから。

札幌ドーム明日の先発は、杉浦稔大。頑張って。明日は勝とう。

R2.10.8 thr.
F 1-4 E
札幌ドーム

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