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チームの空気は誰が作る? DB×S△5回戦

朝起きて早速、首をかしげる。ツイッターの通知。「20+」。ん?
たくさんの「いいね」は、このつぶやきに寄せられた。

ありがたいが、恐縮で青ざめる。試合中の、何気ないつぶやきだった。前後のそれと変わらぬ体温で打った、「何気ない」以外に言いようのないつぶやきだったのだ。それが、いつもの10倍の反応。

そうだ。野球ファンは、チームワークを期待して野球を見ているのだと、改めて感じる。

チームワークとは、ひとりひとりが野球の仕事をしなければ成り立たない。
北海道日本ハムファイターズの1番バッター、西川遥輝は「自分は塁に出なければ話にならない」と自らを鼓舞して打席に立っている。
中田翔がホームランを打てば、1点入る。しかしその前に、パ・リーグ盗塁王の西川遥輝が塁に出ていれば、入る点は2点。チームワークで、得点が左右される。

ひとりひとりが自分の仕事をすること。自分ひとりではできないことを、みんなで達成すること。チームスポーツの醍醐味だ。
そして、そのチームワークを発揮するのに大切なのが、雰囲気という「空気」だ。

空気は、見えない。感じるものだ。やさしい空気、ピリッとした空気、どんよりした空気。そして、空気は「読め」と言われる。

私が高津リクエストで感じた、監督と選手の間の「空気」。高津監督のリクエストは、チームが勝つための戦略に他ならない。でもそこに、“信頼感”というあたたかな空気を感じたい。そんな期待を込めたつぶやきが、400人超のちなヤクと共有できた。皆、ヤクルトのチームワークに注目しているのだと、そう感じた。

西澤千央先生の文春野球コラム。ちぐはぐに思えるラミレス監督の孤独を心配する、ファンの切実な声だ。

ラミちゃんは、ヤクルトの選手だ。昔と変わらずかわいい笑顔で神宮にやってくる、ラミちゃん。つば九郎さんとつばみちゃんは、ラミちゃんのところにあいさつにいくとき、いつもぴょんぴょん跳ねている。
そんな明るいラミちゃんが孤立するベンチ。チームワークどころではないではないか。
大体、ラミちゃんの奇襲作戦は、今に始まったわけでもなかろうに。それでも、ベイファンの間には不穏な「空気」が流れている。不信感、不安、憤り。いろんなファンの思いがあると思う。

ノッているチームというものは、ファンが見ていてもヒヤヒヤしない。チームワークが発揮される、笑顔あふれるチームづくり。

それは、チームの空気づくりでもあると思う。

今日、9回表。山崎康晃の2アウト満塁のピンチに、ラミレス監督がベンチを出た。ベイファンを騒然とさせ、批判の的になった、クローザーの途中交代。今日もその奇策に走るのか。そう思った瞬間、ラミレス監督は自らマウンドに向かった。
昭和の時代、こんな光景はそこそこ見たような気がする。懐かしいな。そう思うくらい、珍しい光景だった。
ラミちゃんのこの行動が、マウンドにどんな空気を作ったのかは分からないが、康晃はその後、満塁のピンチを脱し無失点に抑えた。

プロ野球ニュースの解説・松本匡史は「気持ちの問題ですからね。落ち着かせて、(山崎は)平常心を取り戻したと思います」と分析する。

見えない空気は、誰が作っている?
昨日の高津監督と、今日のラミレス監督と。もちろん、監督だけが作るものではないけれど、今日、マウンドでラミレス監督が作った空気はきっと、チームが前を向ける空気だった。

おかげで、わけほだったわけだが。せっかく首位が負けたのに。

R2.7.22 wed.
DB 5-5 S
横浜スタジアム

高津リクエストこういうのってさ、判定覆らなくても、選手はうれしいんじゃない?だって、「お前は正しいぞ」って言ってもらってるようなもんじゃない。#swallows

あと、あんた。「高津リクエスト」のあと、せめて改行っしょ。だってこんなに見られると思ってないし。笑

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