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立ち止まっていなかったF戦士 ●L×F○18回戦

神宮通いと弱者応燕で、プロ野球ニュース頼みだったファイターズ戦。燕の試合がない日は、こうしてゆったり観戦できるのだ。

私は、ファイターズファンだ。泥の2017年、ザッピングから始まったファイターズとの出会い。ファンクラブに入り、札幌遠征に行き、鎌スタのシーズンシートを購入し、それはそれは勉強した。

初めて触れる、ヤクルト以外の文化。当たり前の話だが、「それぞれの球団に、それぞれの物語がある」ということを知った。私が何十年もヤクルトの選手のことを大好きだったように、ファイターズの選手たちは、ファイターズファンから愛されていた。そんなことにも、こんな出会いがなければ気づかなかった。

それでも、こんな新参者は、歴史を振り返ることができていない。大谷翔平、ダルビッシュ、SHINJO!そして、東京ハムのこと。私の知らないファイターズが、まだまだたくさんあると思う。

普段手の届かない札幌ドームは、せいぜい年2回の遠征が限度だ。ただ、ファイターズ鎌ヶ谷スタジアムが自宅から通える距離だったことは幸いだった。私はここで、ファイターズを学び続けた。

平日、有給休暇を取り、鎌スタに向かう。ファイターズの選手は、侍ジャパンに入った主力以外、知らなかった。ファイターズは、とにかく若い!高卒ルーキーを育成するという方針だそうだ。30代が主力のヤクルトとは大違い。鎌スタは、若さあふれるファイターたちが笑顔で野球をしていた。

今このとき、西武ドームで躍動している平沼翔太との出会いも、鎌スタだった。長身ぞろいのファイターズにおいて、背丈はさほどないようだ。それでも、ファームでレギュラーを張る平沼は、明るく元気に野球をする若者だった。

ニュースでしか情報収集してこなかったファイターズ。入ってきたのは、ベンチで泣いている、清水優心や平沼翔太の姿だった。

どんなに若くてもプロの高いレベルの野球を魅せてくれる野球選手だ。鎌スタというファーム球場でも、それは同じだ。しかし、ファンになってから2年間、安心して見ていた鎌スタの平沼もまだ、23歳の若者だった。

失敗することもある。それでチームが負けて、責任の重さに立ち上がれないこともあるだろう。でも、失敗とは、若者だからこそできることなのだと、そう思う。失敗できない歳になったとき、若い時の失敗が生きる。それは、経験上分かるのだ。

泣いていた清水も平沼も、今日メラドの舞台に立っていた。泣いた日から歩みを止めず、今日を迎えていた。

立ち止まっていなかったF戦士は、強い。

今日勝ったことだけじゃなくて。歯を食いしばって前を向く若者を、私はずっと応援したい。出会えてよかった。そのことに、はむほー!

R2.9.24 thr.
L 2-12 F
メットライフドーム

谷内!打ったな!やったぞ!

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