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termas【名(女・複):温泉〔施設〕、湯治場】- ② Termas de Furnas (フルナシュ温泉)

勢いに乗ってヨーロッパの温泉♨️シリーズ第2回、今回はポルトガル、アソーレス諸島のサンミゲル島にあるフルナシュ温泉です。ガイドブック等ではフルナスと書いてある場合がほとんどですが、よりポルトガル語っぽい発音ではフルナシュです。

アソーレス諸島は大西洋のど真ん中。9つの島で構成されていて、北はアイスランドからつながる、ユーラシア大陸プレートと北アメリカ大陸プレートの分かれ目にあり、アイスランド同様火山諸島なのです。というわけでもちろん温泉♨️あります。😊

ただ前回の温泉情報でもお伝えした通り、ポルトガルやフランスの温泉って、基本、療養所なので、大西洋のど真ん中にある火山島の温泉ってあまり見向きもされていない感があって、温泉大好き日本人の私としてはとってももったいない気がするのですが、そんな中、このサンミゲル島のフルナシュは温泉地としてそれなりに有名です。ここは箱根か別府かと思えるような硫黄臭ぷんぷん湯けむりもくもくの地熱公園Caldeiras das Furnas(カルデイラシュ ダシュ フルナシュ)がありますし、あちこちから温泉が湧き出ていて、足湯ができるところもいくつかあります。地図にPoça(ポッサ)と書いてあったら水(湯)溜りという意味なので、下の写真のように足湯スポットの可能性大です。こちらのPoça da Silvina(ポッサ ダ シルヴィナ)は熱過ぎずぬる過ぎず、いいお湯加減でした。川の一角にあって無料で利用できます。

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Terra Nostra Garden HotelFurnas Boutique Hotelのように、ホテル内に温泉水プールやスパを備えているところもありますが、日本のように日帰りで利用できる公共の温泉施設もあります。それが、Poça da Dona Beija(ポッサ ダ ドンナ ベイジャ)です。入場料は大人6€(子供4€)で、療養施設系の温泉のように時間制限はありません。お湯の温度は39度から40度くらい。鉄分を多く含んでいるのか浴槽は赤く染まっています。以前はタオルの貸し出しもしていましたが、現在はサービス休止中のようなので、タオルも持参する方がいいようです。脇には小川も流れていて、とっても気持ちの良い露天風呂です。下の写真のように打たせ湯もあります。もちろん水着着用ですよ。水着といえば、よく温泉に水着着て入るなんてとかヨーロッパの温泉はぬるすぎるとかいう声を耳にしますが、もちろん私自身も日本の温泉が一番だとは思ってるんですけど、水着着用でぬるめのお湯だからこそ、老若男女、世界中の人が一緒に温泉を楽しめるので、それはそれで悪くないと私は思うのです。すみません、話が逸れました。🙇🏻‍♀️
ここからは庭園で有名なTerra Nostra Garden Hotelも近いですし、車(あるいは自転車でも)がある方は、フルナシュ湖にもぜひ行ってみてください。滝も見えて散策に最適です。

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フルナシュは地熱料理でも有名です。コージド ダシュ フルナシュ(Cozido das Furnas)は野菜や芋と肉を鍋に入れ、地面に埋めて地熱で5時間以上ゆっくり煮込んだ料理です。味付けは塩のみのシンプルなものですが、旨味たっぷり。同じく地熱を使って発酵させるほんのり甘いパン レーヴェド(pão lêvedo)もとっても美味しいです。またアソーレスでは人間の数より牛の数の方が多いと言われており、チーズをはじめとした乳製品も有名です。あと、私の好きなカサガイ(lapas)やマグロ(atum)も名物です。

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フルナシュのあるサンミゲル島はお茶の産地でもあります。茶畑のある風景はどこか懐かしいような。フルナシュとは島の反対側(西側)にあるLagoa das Sete Cidades (ラゴーア ダシュ セッテ シダーデシュ)はカルデラ湖。周囲を巡る遊歩道があります。
さらに西に行った海外線にも、日帰り入浴できる、海のすぐ脇に湧いている温泉、Termas da Ferraria(テルマシュ ダ フェラリア)があります。お湯もほんのり塩辛かったです。↓2枚目の写真の右下の建物の前にあるのが温泉水のプール。車ならいいのですが、バス停からは結構歩きます。

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サンミゲル島の中心地はPonta Delgada(ポンタ デルガーダ)。空港もこの町の西にあります。街の中心からフルナシュはじめ、島内各地へのバスが出ています。レンタカーがいちばん便利ではありますが、バスもそれなりに本数ありますし、各種ツアーもあるので、車なしでもなんとかなると思います(私たちも🚗運転できません)。
リスボンからポンタ デルガーダまで飛行機で2時間半弱。ポルトガル本土とは1時間の時差があります。アソーレスは大西洋のど真ん中ということで、よく天気が変わりやすいことでも有名です。一日のうちに四季があると言われるほどです(ただ年間を通して比較的過ごしやすい気温です)。本土行きの便は余程のことがない限り大丈夫なようですが、他の島に行く小型機は悪天候のため欠航ということもちょくちょくあるようなので、時間と心に余裕をお持ちください。😁

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先日知り合った地元の方から、グラシオーザ島にも天然温泉が湧き出ているところがあるという情報を得たので、近いうちにぜひ調査に行ってみたいと思っています。😁
それでは今日はこの辺で。Até a próxima!

♨️フルナシュへの行き方
ポンタ デルガーダ空港からポンタポンタデルガーダ市内行きのバスに乗り10分くらい、その後フルナシュ行きのバス(318)に乗り換えて1時間半。空港からフルナシュまでタクシーの場合は45€くらい。


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