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心を満たすのは好きなこと?得意なこと?

とある悩み

前回の記事より、素敵な質問をいただきました。

自分も子どもの頃親から色々経験させてもらいました。
今もいろんなことに手出しては辞めを繰り返してます。
その中で得意なこと苦手なこと、好きなこと嫌いなことさまざま出てくるのですが、どうしても好きなこと得意なことが一致しません。
苦手だけど好きだから頑張る。。。でもなかなかうまくいかない。
人よりできる自覚はあるけど、それは進んでやりたいことでもない。
こんな感じのことが多くていつも悩んでます。
こういったことなかったですか?

Xより

私の人生においても沢山ありました。
好きだけど競合相手には敵わない
得意だけど、そんなに役に立たない
生きるって難しいですよね。

漠然とした不安を可視化できる1枚の絵

この質問に回答する前に、一つ本をご紹介したいと思います。

Ikigai

この「ikigai」という本は、日本で過ごした外国人が、日本人の生きがいについて、考察し著したもので、世界的ベストセラーになっています。

覚め、布団から飛び出したくなる。
生き甲斐とはいわゆる存在理由であり、4つの円で成り立っている。
それは、好きなこと、得意なこと、お金にできること、世界が必要としていること。

一部要約

その円をビジュアル化しか下の絵になります。

生き甲斐

1つづつの領域を見てみましょう。
①好きなこととは、時間を忘れて没頭してしまうもの。
②得意なこととは、人の半分の努力で成果を得ることができるもの。
③お金にできることとは、やろうとすればお金にできるもの。
④世界が必要としていることとは、誰かの生活を豊かにするもの。

2つの領域が重なる場所を見てみましょう。
a. それが好きだし得意であれば、「情熱」をもってできることです。
b. それが得意だし、お金にできるなら、あなたは「プロ(専門)」ということです。
c. お金にでき、世界が必要にしていることであれば、それは「仕事」ということです。
d. 好きだし世界が必要としていることは、「使命」ということです。

3つの領域が重なる部分を見てみましょう。
A. 好き、得意、求められているけど稼げない:楽しくて満たされてはいるが、富は得られない。
B. 好き、得意、お金になるけど求められていない:満足するが、無意味に感じる。
C. 得意、お金になる、必要とされているが好きではない:気は楽だが虚しく感じる。
D. 好き、お金になる、必要とされているが得意ではない:刺激的だが不安

今、あなたが専門に行っていること、仕事にしていること、将来のこと
どの領域に入りましたか?

今の自分を可視化する

なぜこの本を紹介したのかというと、今自分が抱えている悩みだったり不安を自己分析するのに役立つからです。

例えば海外転勤を控えて不安を抱えている人がいるとすれば、それは上記Dの領域だからではないでしょうか?
誰しも初めて海外生活、得意なはずはありません。
そんな自分を俯瞰してみると、不安であることが当たり前に見えて前向きになれるかもしれません。

質問者様にあった「得意なこと」「好きなこと」に加えて、それは「必要とされているのか」「お金になるのか」も含めて考えてみてはいかがでしょうか?

得意だろうが、好きであろうが、この4つ全てが合わされなければいつか悩む日が来ます。
私が「いろいろ経験すべき」と前回のnoteで言ったのは、何かを始めるときにうっすらとこれらの円が見えるからです。

もちろん、趣味のように、はなからお金やニーズを求めずに、自分が好きで得意で楽しみたいからやっているものもあります。
ただ、人間は働いてお金を稼がないと生きていけないので、何かしらお金を得る手段を講じなくてはなりません。

生き甲斐は作るもの

やっていることが4つの円を満たさないのであれば辞めたほうがいいのか?
そんなことはないと思います。
何か欠けているのであれば、満たしていくことで「生き甲斐」を作り上げるものなのではないかと思います。

ここからは自論になるのですが、何かが欠けている人はどうしたらいいのかについて書こうと思います。

・まず得意じゃないことについて
得意かどうかは好きかどうかも密接に関係していると思います。
人間、好きなことなら「頑張る」とかいう感情を持つことなく没頭できます。
逆に好きでも得意でもないなら、続けるのは難しいのではないでしょうか。

・好きになれないことについて
好きになれるかどうかは自分の感情次第です。
自分がそれを続けたいなら好きになる努力をした方がいいと思います。
物事を好きになるためには知識が必要といわれています。
例えるならば京都旅行
現地について調べ尽くしたあとの旅行と、なんとなく言った旅行
ワクワクするのはどっちですか?
今やっていることについて根深く調べてみたら、新たな発見が出てきて好きになれるかもしれません。

・必要とされていないことについて
自分を変えることはできても、他人のニーズを変えることはできません。
自分ができること、それはニーズを探してそれに自分を合わせる
もしくは世の中にまだ存在していないニーズを作り出す
そういった努力が必要だと思います。

・稼げないことについて
簡単に稼げたら皆がやっているでしょう。
一番難しい問題です。
我々ができることは、過去から学び、現状を把握し、未来を予測する。
学び、考え続けることが必要だと思います。

生き甲斐を見つけよう

下に詳しく書いてますが、私はパイロットという仕事を生き甲斐にしてきました。

ただ、パイロットという仕事はいつまでも続けられるものではありません。
数年以内に「生き甲斐」を失うことになります。
そのとき感じる心の負担はとても大きいものになるでしょう。

これについて私自身、何年も考えてきました。
そこで得た結論は「生き甲斐」を探し続ける人生もまた面白いなということです。
今までの経験が活きることでも、畑違いのことでも、なんでも挑戦してみて、新しい生き甲斐を作っていくのも悪くない。
そんな風に思っています。

もしまだ生き甲斐を持っていない人がいれば
いろいろ挑戦し、いろいろ勉強し、様々な世界を見て
死ぬまでに「生き甲斐」と言える何かを1つ作れたらいいのかなと思います。

Aviator.