2023/12/10東京国際柔術選手権

結果は一勝一敗。負けた相手が優勝していた。

勝った1回戦はまず、引き込みで掴むところが甘く袖をコントロール出来ずに少し担ぎみたいな形になってしまった。そこからレッグドラッグのような形に移行され、相手が自分の腰を止めないような形で焦って入ってきてくれたので何回か腰を切返すリテンションを使ってスパイダーシャローに何とか入れることが出来た。リテンションは練習していた事が出せたので結果的には良かったが、少し危ない展開だった。スパイダーに入って、パロウがかかり中央から再開。シャローの足を突っ込んでディープラッソーで少しキープして落ち着いた後に、相手が立てた足をシントゥシンで崩した。崩したままにオノセロックに入ろうとしたが相手のグリップが強く不発。シャロースパイダーに戻し、相手が崩れて脇締め膝とひじの距離が甘くなったところもう一度、オノセロック。今度はしっかり決まった。相手は片手でベースを保っていた。何度か崩そうとしたが、ベースが強く時間もあり、焦る展開ではなかったためにロックしていた腕を抜かせてクローズドへ移行した。あまりクローズドの対応は上手くないように感じたがベースが強かったのでじっくり行くことにした。シザーいけそうな形に相手が何度も来ていたが立ち上がり合戦になれば負けそうな気もした。やるなら残り少ない時間でだなと思い、他の手段で攻めた。相手もリストロックなどやって来ていたがまあまあな感じで対処して、いい感じで崩せた!と思った瞬間に自分にも相手にもルーチが入った。少し疑問に感じたが、切り替えてそのまま続行。三角などもしかけたが、決定打に至らず。相手は何故か座り込んだりもしたが、これは後からフットロックのためだと分かった。素早く反応してスイープに繋げられればよかったなと反省した。またお互いにルーチが入り、アドバン。その後、相手はまた座り込んで寝転がってフットロックを仕掛けてきた。素早く反応出来ずフットロックの形にはいられてしまった。割と痛かったが決まるってほどでもない気がしたので我慢して立ち上がろうとしていたら、パロウがかかった。呼吸をしすぎて喉が張り付いて吐き気がやばかったが場外で中央から再開かと思い、心の準備をしていた。しかし、相手が反対側に足を捻る反則で自分の勝ちになった。後から足首が若干腫れるくらいまでになったので相手が反則でなければ負けていたかもしれない。リテンションやスパイダーガードなど新しく練習していた事も出せたし、クローズドもまだまだ通用すると感じた。立ち会いやガードの作り、ポジション放棄のフットロックへの反応などなど課題も見つかった。相手は後から知ったがグラップリンクやノー着などに多く出ている強豪で道着でも上位入賞経験もある選手だった。その相手にそこそこの戦いが出来たのは課題ももちろんあったが、自信になった。

2戦目は立ち会いで相手が飛びついてきて、下になってしまいそのままスクランブルの中からマウントで腕十時を決められて一瞬で終わってしまった。自分の下からの入りを分かられていて、パスのように飛びつかれたのか飛びつきクローズドや関節などのようなものを狙ってきていたのかは分からなかった。テクニックとかではなく予想出来ないジャンケンのような形で終わってしまったなと感じたが、やはり1戦目と同じく立ち会いに課題があるようにも思った。相手はその勢いのままに優勝したようで、ありきたりだがその日は俺の日ではなく、その選手の日だったんだなと思った。

メンタル面ではかなり良かった。試合感覚を短くすることで、慣れるという狙い通り過度な緊張はなかった気がする。ここ数ヶ月の大会のように何週間も前から緊張して試合前も過度な緊張みたいな事が無かった。1試合目が終わったあともまだ体力に余裕があって、過度な緊張で体力を使い切るみたいな事も無かった。今大会の一番の収穫と言ってもいいかもしれない。

コンディション面では、夜行バスということもあり、試合の時間帯や予算面など様々な関係で万全というふうには出来なかった。結果としてまた帰ってきた後にインフルエンザで体調を崩してしまった。もう少し工夫できた部分としては食事面があったと思う。今思うと明らかに炭水化物(エネルギー)不足に陥っていたと思う。そこそこバランスは考えながらとっていたが外食メインになってしまうし、価格も気にしていた。外食や弁当はそこまで米などが多くないので、自分の必要なエネルギー量に達していなかったと思う。理想は白帯の大会の時のように自炊できる環境があればよい。しかし、そうはいかないのでこれからはスーパーでご飯や食パンなどを買って補うのがいいような気がする。

夜行バスなどは乗り心地は最悪だったが、はじめての(記憶にある限り)いい経験になったと思う。東京はちゃんといくのは中学の修学旅行以来だったので、観光などはしなくともいい体験だった。今年は試合で色々な場所や交通手段などを体験して、宿など諸々自分で考えて予約したりして、とてもよい経験が出来た。あまり県外に出た事の無かった自分が今年に入ってかなり出れた事は嬉しかったし、小さな頃に思い描いた旅に出るみたいな夢に少しだけ近づいている気がして楽しかった。また来年も全日本に向けて出来るだけ試合経験を積みたいので各地に赴いて戦いたいと思う。

良かったこと
・全日本後に練習していたことをいかして試合を進められた
・クローズド崩しやキープはまだ通用する
・メンタル面の試みは狙い通りにいった
・夜行バスをはじめとした色々な経験が出来た

課題点、試していきたいこと
・寝転がってフットロックに素早く反応
・クローズドきめきる力
・最初の立ち会いの集中力と対策
・コンディション管理、炭水化物のとり方

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