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香水の話

昔すごく好きだった香水があって、まだ大学生の私にはお値段的に背伸びしたものだったんだけども、気に入ってずっと使っていました。
資生堂の「ヴォカリーズ」というものです。
ご存知の方がいたらうれしい。
もう廃盤になっちゃって手に入りません。

箱の中に取説が入ってて、これまた素敵な詩がついていたんですよ。
詩がついているなんて粋ですよね。

その詩をご紹介します。

彼女の肌が香り立つ。
それは、音のない声、誘惑のかけひき。

内と外、裏と表、彼女の中のパラドックスが、香りとなって語られる。その香りはヴォカリーズ。

離れてクールな透明感が、近づくほどに甘く官能的に、人を誘う。
それは、窓辺をわたる風のように爽やかで、キスのように甘くやさしい香り。

近ずくと甘く香り、離れるとクールに爽やかな香り、という不思議な香水でした。廃盤になったあとは似たものを探してみたけど、なかなかありません。

今はペンハリガンというイギリスのブランドの「アルテミジア」というものとか、フランスのル クヴォンというブランドの「ヌビカ」というものを使っています。どちらも甘くパウダリーであたたかい香り。

特に「ヌビカ」の方はつけていると女性に褒められることが多いです。雌ライオンが砂漠でお昼寝をしているところをイメージしているそうで、それも面白くて選びました。

「ヴォカリーズ」はもう幻の香水なのですが、もし似たものをご存知だったらぜひ教えてください。


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