うさぎ8

撫でてもらう時間は自分で決める

 人の子(赤ちゃん)と同じで如何に世話を一方的にしてもらう立場にあっても、内容の全てを世話人の好みや気分に振り回されたくない意志をMoonも示す。
 人の赤ちゃんであれば泣き声、ぐずり方で親は要求を探っていくように、言葉を云わない時点で「うさぎの生涯」行動や表情で何をしてもらいたいのか共生する私たちは探るしかない。この「赤ちゃんと同じだった」と知らされたのは初代のSunnyの死だった。
 Moonに関してもケージを開けて真っ先に猛ダッシュを択ばずに纏わり付く時の殆どは食事か甘えの催促とほぼ行動パターンが決まってきた。私達がそうであるように食事の時間、行動時間帯、一人の時間の長さ等で目に見える様子をベースにMoonの気持ちを読めるようになっていく。
 食物連鎖の底辺に居るうさぎは兎に角「保身」の為にその行動が確定されているよう。可哀想なほどに「耳」「鼻」のアンテナを完全に休めることが出来ない。
 眠る時もその時間に「長時間」はなく、生活の隙間で眠っているがそれも些細な「音」で容易に遮断される。只、Moonに関してはSunnyと違い「お鼻ヒクヒク」のスイッチを切ることが時折ある。
 さて、Subjectについて:午前と夕方から深夜の間に最低でも二回「撫でてっ!」とrequestされる。世話をする側からすると単に甘え対応だけではなく、この時はこの子の健康checkの時でもある。好奇心旺盛なだけに目を離したところで骨折はしていないか、爪は伸びすぎていないか、毛並みに変化はないかなど。又、他のうさぎと違い短毛に品種改良されているミニレッキスはこの撫でる所作でもブラッシングと同じ効果があるため「撫でられる・撫でる」互いの癒やし以上の効果がここにはある。
 Moonは余程心地よいのか「膝の上」でうとうと眠る。少し手を休めて様子をみると「(撫でる)手の動きが止まっているよ」と半眼のまぶたを開け、見上げてくる。続けて total 20min も撫でると自分でタイマーセットをオフにするかのように行動のスイッチを入れ直し潔く膝から降りていく。振り返りもせず、こちらのことは一切考慮せず(苦笑) 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?