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◇Armagh 聖パトリック大聖堂(アイルランド教会)

 現在地を復習すると北アイルランドのロンドンデリーから南下し、アイルランドのスライゴー州に立ち寄った後、もう一度北東に北上し北アイルランドのArmagh(アーマー)に入っている。

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 図書館を出た後、夕暮れにはまだ時間があり教会へ寄った。
 この小さな町には北と南に大きな教会が対峙するように在る。最初に訪れた教会は町の南に位置する聖パトリック大聖堂。
 アイルランドについて興味がある方々には周知であるアイルランドにキリスト教を広めた聖パトリック。その聖パトリックが自身が建立したと云われる教会である。春3/17聖パトリックが亡くなった日はSt. Patrick's Dayとして祝われ、人々は緑色を服の一部に付ける、シャムロックを付ける、或いは緑一色の服を纏いアイルランド中が緑一色になる。

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侵略後にしか見えず
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変容させられた内部
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カトリック教会ではあり得ない聖書台

 最初に此処が北アイルランドだと復習した、アイルランドはカトリック信者多い国であることも付け加える。
 キリスト教ではない方々にはあまり気にならないことかも知れないが、念の為注釈を以下:この教会は本来カトリック教会だった。だが、北アイルランドにあるこの教会もまた英国統治時代ヘンリー八世がローマ・カトリックと袂を別った際に、プロテスタント教会に変わって現在に至っている。

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アイルランドの多くの教会がこのようだった

 カトリック教徒の私の目には先の聖書台は違和感でしかなかった。

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御堂内にマリア像無く

 445年にこの教会を建てられた時に聖人パトリックはこのような変容を予想だにしなかったことだろう。
 建物だけは遠目にみてもキリスト教と分かるが、御堂内は借り物にプロテスタントを入れ込み意味合いまでも変えられてしまった。

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時間を巻き戻せる丘

 それでも、教会がある小さな丘は在りし日を想像するには良い場所だった。曇り空が続く滞在中だったがホテルへ戻る頃に珍しく青空が雲間からのぞき明るさを添えてくれる。


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