Vol.2 与論島~チェックインまでの時間
島自体はとてもコンパクトな為、車で回わるだけであれば一時間もかからないとレンタカー手続きの際に云われる。空港横に位置するホテルから町の中心地までは2km弱、歩いてもさほど時間がかからないと判断して15:00チェックインまでの時間を散歩に充てる。
国内主要駅周辺の風景が金太郎飴よろしくチェーン店、フランチャイズ店で同じ顔になっていく中で、与論ではファストフード店にもコンビニも見ないままに中心部に着いてしまう。
視覚だけではなく鼻腔にもアンテナが立ち臭覚にもいつもの生活では漂わない匂いが入ってくる。それは飼われている家畜であったり潮の香であったり。
徒歩ということもあり、迷いようがない道のお陰で「曲がりたいところ」を曲がりながら初めての場所の感覚を掴む。
道の脇にぽつんと「工場」あり。宣伝看板ではなさそう。以前は稼働していたのかもしれないが看板通りの工場には見えない。建物はこれ一つだけ。謎めいた上に周りの棕櫚の木と共に観光客にとっては目に留まる。
植物の姿を見ながら歩くことも、また楽し。
造形物も文化背景が異なると面白い。
車ではおそらくすぐに通り過ぎてしまうこれらの風景を写真に収めていく。ショーウィンドウも然り、で眺めているだけでも十分に楽しい。
チェックイン後、近くの浜でまた散歩に出る。上の写真は全くの曇りで撮った一枚。シャッターを切ったのは曇り空の下でもこんなにも透き通っている海に驚いてだった。薄日できらめいていたことはその時には気が付かなかった。
二泊三日の小旅行の場合は到着日も無駄に出来ない、とつい欲張って動いたお陰できれいな夕暮れの海に会う。
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