壱岐を訪ねる二泊三日・小さな島に150を超える神社を持つ島:⑩壱岐七社の一つ白沙八幡神社
夕刻の干潮に合わせて向かった小島神社の訪問後も関東から来た私には夕暮れが明るく長く感じられた。芦辺からは西に在る湯本宿泊のチェックインにもまだ芦辺を発つには早い時刻だった。
贅沢にも時間を置いてもう一度潮に満ちていく小島神社を見ない?という展開の流れで時間調整の為に全く失礼な表現だが保留リストに在った白沙八幡神社へ急遽行くことにした。
建築物と見紛うような巨大な鳥居は、壱岐では人気の筒城浜という観光地にもある為一見その姿は俗物にも見え易い。
調べても巨大鳥居については詳細が分からなかったが、実際、夕刻には実にその白い姿は映え存在感は増した。
路番号:海の路(13)
鎮座置:壱岐市石田町筒城仲触1012
御祭神:應神天皇、仲哀天皇、神宮天皇、仲姫之命、仁徳天皇、玉作姫命、武内大臣
例祭日:
新 2月11日 祈年祭
新11月15日 例祭 神幸・大神楽
新11月24日 新嘗祭
外冦に際して壱岐に、本宮八幡神社、箱崎八幡宮神社、印鑰神社、聖母宮と共に勧請され、壱岐国七社に含まれる白沙八幡神社。
タイトル写真もよく見ると巨大鳥居の奥にもう一つとても小さな鳥居が見える。あくまでも巨大鳥居と比較しての小ささではあるのだが、当初は一般的な高さが風が当たる為に土の中に埋められたという説もある。
この二の鳥居は1621年建立され壱岐島内で一番古い鳥居だそう。
そうした情報を知らずとも私たちは十分にこの鳥居に引き寄せられた。あれほどしげしげと時間をかけて見ていた鳥居だが、写真は上記の一枚だけだったことは意外。
一の鳥居に驚かされた後、境内へ入っていくと参道から奥は全く違う様相になり此処が壱岐の七社にあたることも納得。
奈良時代もしくは平安時代に創建されたと言われ、壱岐でも古い神社の一つであることが伝わってくる。
県指定天然記念物の鬱蒼としたの森を背景にした神社は、一の鳥居があまりに印象操作することで残念に映るほどその静かな佇まいは想像に難くなる。しかし、逆に考えると神社に興味が無い人が巨大な白い一の鳥居に呼ばれて奥の歴史に触れられるのであれば、それはそれでよいのかしら。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?