見出し画像

倫敦:London12 散策で助けられた地図

 繰り返すことになる天気は、到着日から晴れ間を見ることがないまま気温が下がり続ける。Dublinの夏を経験している為、それほどこの時期の寒さに驚くことではなかったが行動を制限されることが辛かった。

 本来の予定では丸ごと過ごせる三日間中日に大英博物館を充てる筈だったが、とうとう明日の天気が雨模様6℃予報となり街歩きに入れ替える。
 この日は幾つかの場所で窓掃除をする風景を横に、セント・ポール大聖堂経由でロンドン塔を回り、テムズ川沿いを歩く。

 寒さの中行列に並びたくはなく、聖堂内には入らずロンドン塔方面へと足を進めた。晴れていたなら中へ入っただろうと残念。

 ロンドン街歩きで本当に助けられたのが随所にあったこの地図。
 上の写真ではセント・ポール大聖堂を北に示し「YOU ARE HERE」と現在地を示している。現在地ばかりなく徒歩5分、10分圏内を同心円で描いてくれたことは初めての街での散策中スマートフォンを出さずに歩くことの心地良さを支えてくれた。こうしたアナログとデジタルの棲み分けが共存の形であることが理想だ。どちらか一方を駆逐し易い日本に居る所為か実感する。

 ロンドン塔は、正式には「女王陛下の宮殿にして要塞・ロンドン塔(Her(His) Majesty's Royal Palace and Fortress of the Tower of London)」。
 宮殿であり、要塞、監獄を兼ねるとあると要所であることは伝わる。だが、此処も「ロンドン・アイ(London Eye)」や他の市内観光地同様、人種を超え人が集中している。小説にも出てくるロンドン塔ではあったが、二人して「あまり明るい所でもないからパス」と意見の一致を見中へは入らず。
 只、テムズ川沿いにロンドン塔を回るとエドワード1世によって国王の門として建設された「水門」に出会った。*私たちが選択しなかった場所に観光客が透けて見える

 此処は後に囚人たちが ロンドン塔に投獄される際に通った水門だとされているため、現在は「反逆者の門(Traitors' Gate)」と云われている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?