見出し画像

「ラスト・クリスマス」

原題:Last Christmas
監督:ポール・フェイグ
製作国:アメリカ
製作年・上映時間:2019年 103min
キャスト:エミリア・クラーク、ヘンリー・ゴールディング、ミシェル・ヨー、エマ・トンプソン

 ロンドンのクリスマス風景を見たかったのが一番の理由、「ワム!」にも興味はなく季節物程度の期待で択んだ。
 その期待は裏切られず、昨年のクリスマス時期にロンドンで約3週間撮影が行われている。クリスマス時期のイルミネーションや音を取るためには1週間を撮影チームは過ごしたそう。

 全く感情移入出来ないケイトにうんざりしながら話は半ばまで進む。彼女の荒んだ生活と心の背景は伏せられたまま続き、この部分は少々辛かった。
 予告でも登場するトムはどうみてもイエズスでも天使でもなさそうで、ここも正体は伏せられて進む。

画像1

 クリスチャンが殆どいない日本のこのクリスマス商戦だけに乗っている状況はどうみても異常。例えば、反対にキリスト教徒が多いロンドンでお盆の行事が盛大に行われるところを想像してみると分かるのでは。
 本来、クリスマスの意味は日本では問われない、当然、教会へ行く当たり前のことがないままプレゼントだけが飛び交う。
 アメリカが制作国ではあるが、舞台であるロンドンもどちらもキリスト教徒が多い国が携わっていることもあり、ロマンスコメディではあってもクリスマス精神は描かれている。
 作品中日本人らしき人は見かけなかったが兎に角ユーゴスラヴィア、中国、ドイツ、フランスと多国籍が描かれているが実際のロンドンの街を歩いた印象と同じで誇張された感はない。

画像2

 ケイトの母役エマ・トンプソンは相変わらず脇でありながらも存在感がある。今回は脚本も担当されている。
 レビューは元より予告も見ず、何も予備知識なく観られることをお勧め。
★★★

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?