見出し画像

「トイ・ストーリー4」

原題:Toy Story 4
監督:ジョシュ・クーリー
製作国:アメリカ
製作年・上映時間:2017年 143min
キャスト:トム・ハンクス、ティム・アレン

 館内は16時台ながら半分以上が幼稚園から小学生連れが多かったことは予想通り。時期が夏休み、おもちゃの映画となると致し方ない展開か。
 中に、高校生組がチラホラ。おそらく、この映画は幼い頃にトイ・ストーリーを観た青年、大人が観る作品であって、これまでのトイ・ストーリー作品と内容的には並べられない。「ウッディのスピンオフ作品」とみてもおかしくない程これまでのシリーズからは内容が離れ、幼稚園児には理解できない部分(Ex:精神面)が多い。*大人はこの部分を評価するだろうが。

 ボー・ピープが作品後半から復活出演するが…

 この姿になることは大人の事情が反映され過ぎているとどうしても穿った見方になる。監督は確かにセクハラでピクサーを退職している。まさか、その影響がこうした女性のある意味これも「こう描くなら文句はないでしょ」的なステレオタイプで全く面白みに欠ける。寧ろ、動き辛いピンクのふわふわドレスのまま「逞しく世渡り」している方がよかった。

 監督は鑑賞する年齢層をどこに置いていたのだろう。
 『トイ・ストーリー』(1995年)製作総指揮にスティーブ・ジョブズ、エドウィン・キャットマルがいらした作品とはもう別物。子らから離れたおもちゃの話では、そこに幼い子らの空想は膨らまない。『(わたしが遊ばない時の)おもちゃの世界』を覗き見するようなシンプルなワクワク感はない。
★★☆

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?