◇Armagh 聖パトリック大聖堂*カトリックⅠ
Armaghには同じ聖パトリック大聖堂と云う名の外観からは見分けがつかない教会が二つある、直線距離で400mも離れてはいない。
町の北西に位置する聖パトリック大聖堂はカトリック教会。
空に向かって高く聳える二本の尖塔は小高い丘の上にある為に一層際立つ。町を散策する際は北極星よろしく方角を教えてもらえる存在でもある。
全景を入れようと道路を渡って撮った写真が正門共に一緒に写っている一枚目である。あの写真からは想像し辛いが教会敷地はかなり広かった。
1840年に建設は着工されているが、1845年頃からアイルランドを襲った大飢饉を教会建設中に挟んでいる。じゃがいも飢饉とも呼ばれるこの惨禍では餓死或いは病死でアイルランドは国民の人口20%を失っている。*この悲しい数字は単に天災だけではなく、ここにも統治していたイギリスの悪しき政策や救済を同胞扱いでしなかったことによることが大きい。
この飢饉の際に当然ながら教会は建設費用を救済に回した為に建設作業は大幅に遅れ1904年にようやく聖堂は完成する。
北の大聖堂から南を見ると、双子とまでは云い辛いがまるで従妹のようなアイルランド教会大聖堂の一部が見えた。