§イタリア・Siciliaへ 10:サン・ピエトロ大聖堂
最初にお断りしておきたいことがある。
神道の方であれば「一度くらいはお伊勢さんに行きたい」と今回私のヴァチカン訪問は同じ。違うことは、勿論、宗派だがそれ外に国内・国外の差があること。私のヴァチカン訪問は、思いを形にするにはハードルが高い。
その願いが叶った御堂内に入り、写真を撮ることが出来なかった。
祈りの場に似つかわしくないことに見え、写真はプロの写真集を後で見ればよいことと考え、感慨深く祈った後は御堂内を静かに見歩いた。
タイトル写真に写っているドーム上部分をかなり無理にズームで撮った写真。*広場から見上げても分からないほど。
よく見ると黒いフェンスの向こうに人が居ることを確認できる。
そのフェンスから手を差し伸ばして撮ったサン・ピエトロ広場。
ベルニーニが、この広場を「信者を迎えるために、あたかも母が両腕を差し出しているかのように見せるコロネドを備えていなくてはならない」という広場。その信者を迎える形が上からよく分かった。
写真のプロ、アマ問わず、人種を問わずにこの眺望に触れられることは大きな恵みのように感じられる。
ファザードの上に飾られた聖人像13体。
気が遠くなるような長い年月、信者を見守られた結果のお労しい姿。
立ち入ってはいけない訪問先のキッチンに入ったような、見てはならない裏事情を見たようだった。おそらく、昔はこうした場所まで一般人は入らせてはいなかったのだろう。
日本でも教会には、聖書や御言葉カード、ロザリオ等々敷地内に売り場を設けている所がある。
サン・ピエトロ大聖堂内にも在った。歴代教皇様の品々がありうれしかったのだが、ふと、売り上げ数は教皇人気バロメーターになっているようでお気の毒。とはいえ、大好きなヨハネ・パウロ二世の栞(紙製ではないので多分一生物)他を購入。購入したポストカードは、シチリアから戻ってから再びヴァチカン郵便局から記念に投函した。