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よみ人しらず:雑感

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#波照間島

選択肢があり過ぎることの不自由さ:遠い南の島で知る

 以前に慶良間諸島の阿嘉島へ一泊した時は、普段の利便性から離れた島に滞在すること自体が初めてで何もかもが新鮮だった。  「この島では此処にしかお店がありません」と島へ渡ってきた際に云われ、実際散策中に訪ねてみると売り切れ寸前の商品棚に見えるほど店内には品が少なかった。  何もかも代表選手が置かれているような陳列棚だった。  例えば、マヨネーズを購入するとしても提供している会社を択べず棚にある一社だけ、容量も一種類だけと至ってシンプル。こちらに選択権は無い。  この状況に近いお

有人島として最南端の波照間:「最」の言葉が持つ吸引力

 最東端納沙布岬(北海道・釧路市)に続いて有人島として最南端に位置する波照間島(沖縄)を訪れた。  直行便飛行機で3時間かけて石垣島到着後、更に高速艇を利用し1時間40分の大半を西表島に挟まれた荒れた海に遊ばれてようやく波照間に辿り着く。  こんなにも移動に時間を要したと表現するのか、東京からこんなに短時間で此処まで移動していることが文明の恩恵と取るか。感覚的には後者。  もし此処が最南端ではなかったとした時、スキューバもシュノーケル等マリンスポーツに無縁な私は足を運んだろ