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よみ人しらず:雑感

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2024年3月の記事一覧

美保神社(島根県):初めて体験した静謐な領域

 この note では度々触れているように私はボーンクリスチャン、それもカトリック教徒。基本的に寺社を訪ねる際はそこに参拝類の宗教的要素は全く求めておらず、寺社が持っている歴史的背景や建築要素を見学している。  勿論、異教徒であっても他宗教を敬い礼を欠かないように注意をして。  霊感も第六感等もいつ働いてくれるのかしらという程、霊的なものはおそらく私には備わってないよう。  その私が、此処美保神社に訪れた時に得も言われぬ清々しい心地良さを感じてしまった。  青石通りの涼や

予定外の場所だったからこそ尚のこと響いてくる風景:青石畳通り

 鳥取観光資源調査の為に一週間かけて東から西へ移動し、境港まで辿り着いた。最終日は夕方には中国山地を超え岡山へレンタカー返却が控えて日程はタイト。それでも、目と鼻の先に私がまだ訪れたことが無い島根県が在った。長居しなければ、欲を出さないならば行けそうということで堺水道大橋を渡り美保神社方向へ全くの予定もなく一本道を走る。可能であればlunchを取る予定くらいはあったが、結果としてはレストランは見つけられなかった。  とても小さな港ながら、時間の進み方が違うのかしら、と感じる

眼鏡橋だけでなく歩いて欲しい長崎の町

 母の体調が崩れ先週末急遽帰省したお陰で何年振りなのだろうか春に向かう長崎を見ている。  卒業シーズンとも重なり街中に卒業旅行らしい観光客が溢れている。訪日観光の姿も随分増えた。  長崎市は路面電車一日乗車券を使い倒そうとすると寧ろ長崎の良さを見落とすくらいに狭いエリアに歴史が散見される。電車で素通りした場所にガイドブックにも掲載されない小さな発見が在る。  人が溢れている場所はどのガイドブックにも載っているような場所ばかりで、眼鏡橋から中通り越えて寺町に抜けるだけで人波

「ネクスト・ゴール・ウィンズ」軸足を作品から離しての追記

 太古の昔から世界のあらゆる場所には夫々の言語で、夫々の肌色を疑いもせず人々が住んでいた。その地を一方的方向からの発見という言葉で破壊し策略、最悪の場合植民地化していった経緯は世界史で歪んだ形で学んだ。  タイカ・ワイティティ監督が Empire 誌に語ったところによると全てはこれに尽きる、「幸せになって、もっとゆっくりしろ」。(原文:As he tells Empire, it all comes down to this: “Be happy, and slow the