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よみ人しらず:雑感

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2020年9月の記事一覧

樹影もまた正確な季節時計

 エアコンの恩恵を受け室温コントロールされた部屋で目覚めたその時点では局所的季節外地で生活しているようなもの。毎朝、ベッドから離れる前にスマートフォンで外気温を確認する。そして、大概は溜息飲み込み暑さ対策を描きながらその日の身支度に入る。今や外気温度確認は降水確率次第で行動が変わることと同じまでになった日本の暑さだ。  雨も降らないようで庭側に面したオーニングをどの程度まで下ろそうかと思案していたが、庭木らがオーニング以上の働きをし随分と長い影を落としていることに気が付く。

親の言葉で操られていく子

 特に意味がない腰を上げる際の祖父母が使う掛け声「よっこらっしょ」であっても、毒がない口癖であっても、口癖が既に呪文のようになった言葉であっても日々の言葉は共に生活する家族、特に小学校低学年までには影響があるようにみえる。  家族の中では社会で感じる垣根が無い分、近しい人間の言葉は素直に耳に入ってくる。このことを意識して接している親はどの程度いるのだろう。大人になればなるほど自身に染み付いた口癖は方言を直すことにも似てかなり自覚と根気が要る。  そもそも言葉には思考がその核

長期間継続する感染対応の波及:病院での厳しい県外家族への対応

 日頃から実家の母とはよく電話を使っておしゃべりをする。その大半は他愛ないことが多いが、それでも繋がっていることそのことに意味があってどうしても伝えることがある電話は振り返ってみても少ない。  前にも触れたように最近母は体調を崩し、久々の入院を6月にしたばかりだった。幸い、この時は三週間程度の入院で済み今回のような不安は全くとは勿論云えないが抱かないまま母は黙って入院し退院日が確定した頃病室から入院の経緯を電話で知らせてきた。  しかし、今回は入院前から状態が悪かったこと