シェア
脳はPCではないため容量限界はないが、inputとoutputの相関関係には個人的に微妙な差異があるようだ。私はどちらかというと人が忘れたいことまで余計なお世話的に覚えていることが多い。当人も認めてはいるもののpartnerの外付け記録装置とも呼ばれて苦笑する。これほど記憶には困らない生活をしていながら、それでも季節の移ろいの中で疑問符が浮かぶことがある。 ほんの二週間前のことであっても例えば現在室温18℃で暮らしていると 9℃で過ごしていた営みが思い出し辛い。勿論、コー
「世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし」 在原業平の歌。高校の担任は古典の教諭だった、彼曰く「君らは大人になった時、私の授業の大半は残念ながら忘れるだろう。でも、この歌だけは覚えていて欲しい。」と授業を進めた。他のクラスメートのことは解らないが私に限って云うと、春が来るたびに、桜を見る度にこの歌を思い出す。そして、一年毎に在原業平のこころに近づく気さえする。 DNAの成せる業なのか、神の秘儀なのか…、どうして我々日本人はその形は様々であっても「桜前
Birthday countdown いつの頃から新年のcountdownだけではなくBirthdayのcountdownを始めていた。一年の初めに聞く曲も慎重に決め、新しい一年の最初の諸々を深夜に準備していた。どの季節も仮令家族が居ても皆とは過ごさずに一人でひとつの時間からひとつの時間への扉を開ける、ささやかな儀式。 紙の記録からdigitalに形は変わっても、 1min程でこの一年間にありがとうのリボンをかける。