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生物と植物の共存

かたーいタイトルになってしまいましたが。。。

美しい花が咲いていれば、目で楽しみ、においをかぎ、手に取りたくなります。自分で育てている植物であれば、玄関やお部屋に飾りたいと数本を切り花にして花瓶に生けて飾ることもあるでしょう。
また来年も咲いてほしいなと手入れもします。

繰り返していくと植物は成長しながら毎年私たちを楽しませてくれます。


学校では食物連鎖の仕組みを学んで地球上のものが生きていくためには必要なシステムだと理解しています。しかし、生態系を崩してしまっている現状もあります。

ずっと個人の力では何もできないと思っていました。

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フランスプロヴァンスにある染め物博物館のお庭の写真です。

2018年5月、フランスへ植物を学ぶ旅行に行ってきました。
そのときに案内してもらったお庭はたくさんの植物が育てられ研究をされていました。
たくさん植物の紹介をしてもらったのですが、写真撮影のほうに夢中になってしまい今では記憶も薄れ植物名すら忘れてしまうダメっぷりです。

お庭の中にこんな可愛いものがありました。

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フランス語で”昆虫のホテル

名前のとおり、お庭の植物に遊びにくる虫たちの住処です。

虫が苦手な私は、中を覗く勇気もない。どんな昆虫が住んでいるのか聞くのも怖い。
ということで、このときは深く掘り下げることもなく見た目がかわいいと写真を撮ってきただけで終わりました。

お庭を楽しむ虫たちのために人間が住処を作っていることにほっこりとした気持ちになったことは覚えています。

人間本位に植物を育てない

ヨーロッパでは、生き物と植物の共存の考え方が進んでいます。

フランスやドイツでは自然療法という考え方が定着しています。
植物や自然の力を借りて、健康維持や治癒を目指すものです。

やみくもに植物を採って人間が使うわけではありません。

花が咲いたとき、ミツバチがやってきてその花を楽しむ時期がきます。
その時人間は花を摘むことはしません。
虫たちの生きるための行動の邪魔をしないんです。
そして、虫たちが違う花を楽しむようになったら収穫を開始するんです。

そうして摘み取った花を精油、オイル、ハーブウォーター、ハーブチンキなどに加工して私たちが使っているのです。


現代において、すべてがこの方法でおこなわれているわけではありません。

虫たちが楽しむ時期に収穫してしまったり、大量に収穫できるように栄養を与えるなど自然の流れとは言えない栽培環境があることも事実です。

生態系を守るためには、人間の利益のためだけの行動をとってはいけません。

お互いに共存して長く生物と植物が地球に残っていくことを考えていくことも大切です。


良いものを作る生産現場の大変さを知り生物と植物が愛おしくなりました。
お互いが心地よく暮らしていける環境がもっと大きくなればいいと願います。

自分で育てる多年草の植物を摘み取るとき、どこまで切ってしまうと来年以降絶えてしまうのか。
お店で購入する精油やオイルなどがどのように育てられ収穫や加工されたのかを調べられる範囲で知る。

少しだけでも考える機会を作ってもらえたらいいなと思います。


この夏、旅好きな私は共存ができている庭園をめぐりたいという目標をもちました。



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