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スナック始めた時の話。

皆さまお元気でしょうか。いつもお読みいただき感謝します。

 さて、金庫からお金が消えたり、母が死んだり失意の中、心が空白になり、ゾンビのようになっていたのですが、兎に角何かしなきゃと思い、お友達の不動産屋に籍を置かせてもらうことにしたのです。しかし、特に給料をもらう事もなく、名刺を切らせてもらう野良営業マンのような形でマンションや戸建てよりも得意な土地の売買の情報を集めるために走り回っていました。成功報酬の約束をして籍を置いていたので毎日が真剣勝負で、何となく以前の営業感覚が戻ってきたなと思ったところに、一つの案件が舞い込んできました。

それは「店の権利売ってくれない?」と言う話だった。
他の営業マンはややこしくてお金にならない店舗の権利売り何て、、と全員そっぽを向いて、話も聞く耳を持っていなかった。それに食いつきました。

オーナーはたまたま知り合いのお友達でお店を数軒持っているママさんでした。ふたつ返事で受けた案件の条件を話し合って、店の什器はそのまま使っても良い、適当に勝手に営業しても良い、売り上げは求めず、私がいただきます。と言うことで、「繁盛している店舗の権利を販売する」と言う目的で、まずは、

繁盛をさせる。と言う目標で頑張る!

と言うことで耳から変な汁が出るんじゃ無いかと思うほど考え抜き、店をスタートさせたのです。

飲食関連はもともと自信が有ったので簡単だった。この時役に立ったのがパソコンでの人事管理。複雑なスケジュールを組み、バイトの女の子のシフトを組み、お客さんが1週間通っても同じ女の子に会えない(笑 という不思議なシフトでお目当ての女の子に会いに来ても会えない!という不思議なシフト。お客も意地になって毎日通う(笑。

そしてバイト終わりにバイトの女の子の友達呼んで店のボトルで飲んでもらう、、はい、、気付いた方はセンス良いです。
人件費払わずに女の子満員のお店の出来上がりです。
ピン!ときた経営者の方、、あなた、、頭回ってますね。
この時、最高で女の子30人以上がバイトではなくて「所属」していました。

そして、お金持っていた時に飲みまくっていたのでクラブからラウンジまでのママさんに飲み代バック方式で店終わりに太客を連れて同伴(笑 
売り上げの2−3割のペイバック。まぁ、、新地のママさん方、無茶します。なにせ一緒に来る、連れてこられたシャチョーさんたちはほぼベロベロに酔わされ完璧に出来上がっています。

そこでいきなり有無を言わさずメロンをパカーン!と割って、赤いヘネシーをドボドボ投入でした(爆  まぁ、酔った下心あるシャチョーさん達の金払いのいい事この上ない。(笑

ひと月で赤いラベルのヘネシーが売れる売れる、、で、お酒メーカーから店に何人も見学に来て納得して帰るという前代未聞な事も起こったり、カウンターで10席しかないお店に毎日ほぼ20人が鮨詰めになって立って飲んでるという異常な店で、地元ではちょいと噂になってた。

そして当時は夜中12時になると周りはほぼ店が閉まり、人通りもなくなるというのが田舎の宿命。そしてもう一発仕掛けを作った。
近所の飲み屋にオードブルと軽食の出前(笑
食い物作るの得意だったので夜中は出前で忙しかった。同じ物でも夜中では金額が高くても気前よく払ってくれて、運が良ければチップまでつけてくれた。これがバカにならない金額になった。

店の中では夜中になると腹が減ってくる。そして誰かが一人、焼きそばたべたーい!カレー食べたーい!オムライスもー! はい、一人食べると全員が食べたくなるみたいで連鎖が起きます。
まぁ、、夜中、、飲み屋、、食い物、、恐ろしいくらいの売り上げを叩き出し、私としてはスナックではなくてレストランのような感覚でした。
毎日色々な仕込みから始まるのです。ほんと、レストランでした(笑

そんな時によく来ていた一人のお客さんが「この店の権利を買いたい」と言い出した。正直、実は売りたくなかった。なぜかというとお金持ち逃げ事件で支払わなきゃいけない違約金を抱えていたのです。

絶対にコケることがないだろうとタカを括っていたので、ショールームを建てるために土地の借地と建設費用、そしてその前に置いておくロールスロイスの代金。
ロールスはあの天使のマスコットやドアノブ周りや光っていうところに宝石を埋め込んでショールームの前に置いておき、意外性とアイキャッチの宣伝用で3年後の買取金額も決まっていた。広告として考えた場合、確か、月額で130万くらいだったと記憶している。広告宣伝費として費用対効果としては抜群の安い金額だったと思う。それらの違約金支払いである。

あとちょっとでペイ出来るまで行っていたので店の権利をまだ売りたくなかったのです。

そんな中、事情を正直に話し、それでも上乗せでということを懇願され、泣く泣く激動スナック営業事案が終了した。

その後、そのお店に飲みに行ったけど、、3ヶ月後にジ・エンドになっていました(笑
今思えば、丁度潮時だったのかも知れません。あのまま派手にやっていたら間違いなく税務署入るな、、と、、虫の知らせも有ったのです。

営業ノウハウ本でも書いて売ろうかなと思った時期もあったけれど、時代によって変化する水ものなので結局何もアクションを起こしていない。
この頃になると、金運が良いのか悪いのか全くわかりませんでした。

今回も読んでいただき感謝します。ありがとうございます。
では、また次回乞うご期待。

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