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創業から丸4年。これからの自分の道標として初心に帰って創業エントリー

皆様こんにちは!
テックタッチ株式会社CEOの井無田(@Avalonhill1)です。

2022年3月1日に4周年を迎えた私たちテックタッチ。このタイミングで、初心に帰って、「何のためにテックタッチ を創業したの?」「テックタッチを通じて世の中のどんな課題を解決したいの?」という2点について、自分の想いをここに書き留めておきたいと思います。

「個人の挑戦を後押しする」会社を作りたかった

もともと大企業出身者の自分は、常に「自分の力試しをしたい」「もっと大きな仕事を自分の力でしたい」と挑戦意欲に溢れるタイプのビジネスマンでした(もちろん当時は大した実力もなかったですが)。金融機関に勤めていた時代は面白い仕事をいくつもやらせていただき、それなりに刺激的な日々を過ごしていたはずなのですが、常にチャレンジの幅がどうしても物足りなく感じてしまっていました。

起業を志すきっかけになったのは、2011年3月の東日本大震災でした。IRで滞在していたロンドンで、繰り返される3.11の悲劇的な映像を見て立ち尽くした僕は、「絶対に後悔しない人生を送ろう。自分が手触り感のある、価値を感じやすい事業に従事している企業に転職しよう」と思いました。けれど、実際に転職すべくそういう企業を探してみても、世の中にあまり存在しない。そのため、「いつか自分で起業しよう。その時は個人の挑戦を後押しする会社にしよう。」と強く思いました。

そこから7年紆余曲折があり、沖縄で雑貨屋さんを立ち上げようとして断念したり、IT企業に転職し、海外子会社設立など色々な経験を積ませていただいたりしながら、ようやく2018年3月に会社を立ち上げました。組織づくりの話は別稿で書きたいと思いますが、創業から4年、「仕事って面白いもので、会社を楽しい場所にしたい。」という自分の思いをもとに育ててきたテックタッチは現在、かなりユニークで面白い企業になっていると思います。

「新しい働き方」「プロダクトの世界観を伝える」など様々な課題解決に資する「テックタッチ」

テックタッチの提供するプロダクトも、上記の「仕事って面白いものだし、会社を楽しい場所にしたい」という想いを受け継いだものになっています。一言で表現すると、「ユーザーのシステムエンゲージメントを高める」製品。わかりやすく言うと、「どんなシステムでも、誰でも自在に使いこなせるようになるよ(最新技術を使いこなせるようになることで、面倒な作業の時間が減り、新しい仕事のやり方ができるようになるよ)」というコンセプトです。プロダクト開発者の立場から見ると、「プロダクトを通じて実現したい世界観や、プロダクトの効果を実現するために、こう使ってね」とナビゲーションを通じて伝えることができる、ユニークなツールです。シングルプロダクトではありますが、誰から見るかによって、かなり幅広い課題解決に資することができるのです。

「テックタッチ」の柱の3機能

上記の「どんなシステムでも誰でも使えるようにする」という目的を達成するため、私たちの提供するSaaS「テックタッチ」はいくつかのモジュールに分かれています。

【①ガイダンス】
まず創業当初からサービス提供しているのが、Webシステムにオーバーレイ(上被せ)で動くナビゲーションをノーコードで実装できる機能です。これにより、ダイレクトに<システムの案内板+道案内>のように、操作や入力の案内をする、ということができます。

【②RPA】
昨年2021年12月にリリースした大きなバージョンアップでは、従来の上記のガイダンスに加えて、「テックタッチオートフロー」というRPA機能もリリースしています。ガイダンスとシームレスに使っていただくことで、これまでのRPAでは手の届きづらかった、定型作業の一部自動化(例えば、システム間のデータのコピペとか、毎回の定型入力とか)を実施できるようになり、圧倒的に業務効率化の幅を広げることができました。オートフローはガイダンスと同じUIでノーコードで作成可能で、非常に便利です。

【③解析】
満を持して2022年前半にリリース予定なのが、システムのアクセス解析機能です。お客様も含め、みんなが待望している機能です。これを使うことにより、社内システムでも社外システムでも、簡単にアクセス状況を解析し、当該システムの利活用度合いの計測や、それをもとにした課題分析を行うことができます。個人・システム毎の生産性分析や、パフォーマンス分析など、この機能による無限の可能性を感じており、当社の成長はしばらくこの解析機能を中心に回っていくことになりそうです。

上記の機能を中心に、文脈によって、いろいろな課題を解決しに行っています。この先も少し長いですが、お付き合いください。

解決課題①:エンタープライズ(大企業)文脈におけるシステム利活用の課題

大企業では、今、経産省の号令のもと、デジタルを用いた企業改革が空前の大ブームになっています。各社が各種プロセスの電子化/効率化を実現したうえで、データドリブン経営を目指しています。ですが、これらは簡単なものではありません。電子化する際に導入されるツールは外資系SaaSが多いのですが、これらは提供価値が素晴らしい一方で、操作画面が複雑なものが多く、宝の持ち腐れが多く発生していることを感じています。

しかし、現在は、まだまだシステム導入のところに力点が置かれがちで、「システムを導入し終えたら一定デジタル化が進んだ」と判断してしまう企業も多いです。各企業が非常に多額の導入コストをかけてシステム導入を実施している一方で、システム利活用(導入したあとにツールが使いこなされて、そこで得たデータをもとにしたシステム活用のPDCAが回されている状態)のところへの投資が非常に弱いと感じています。それらは、現在の「とにかく電子化を」という風潮ではある意味自然な流れではありますが、私はその「システム利活用のところへの投資が非常に弱い」多くの企業の現状に対し、課題を感じています。当社は、それらの課題をシステムを導入した目的に立ち返り、しっかりとシステムの投資価値を最大化させることで解決する唯一と言っても良いプレイヤーです。

「システムの課題をシステムで解決できるのか?」という疑問を持つ方も少なくないかもしれません。私たちのプロダクトは、とにかく「使いやすさ」に投資をしています。エンジニアバックグラウンドのない人であっても、簡単にガイドやRPAを作れる、いわば「現場主導でシステムの利用改善サイクルを回すことができる」製品となっており、その強みをもとにボトムアップにDXを仕掛けられるのではないかと考えています。

解決課題②SaaS文脈の顧客定着のためのオンボーディングの課題

SaaS企業にとって、自分たちが開発・提供するSaaSが「想定通りに利用されないまま(=本領を発揮できないまま)解約される」ことほど悲しいことはありません。それを防ぐために、本当は1社1社丁寧に使い方を指南していきたいところですが、SaaS企業においては(もちろん他の企業においても)どうしても人力は有限。そこで出てくるのが、「テックタッチ」のナビゲーションです。SaaSのお客様に向けて「次ここを押してくださいね」「ここを押すとこういうことができます」など、まさに、「テックタッチ」に顧客をオンボーディングし、サーブすることができます。

テックタッチを使う場合、ナビゲーションの作成について、エンジニア工数は一切不要です。開発プロセスから完全に独立でナビゲーションの作成・運用を、CSM(カスタマー・サクセス・マネージャー)や営業の方でおこなうことができます。開発工数を抑制しつつ、現場のCSMや営業担当がナビゲーションを作成し、セルフオンボーディングをできる仕組みを整えることで解約を防止することができるツールとして、重宝いただいています。(2022年4月段階で、導入実績は25社を超えました。)

終わりに

上記の他にも、テックタッチとして、新しい文脈に取り組んでいる最中です。今後、どこかで大きくリリースさせていただきます。より良いサービス提供をしていくために、、Dev/Bizチームともに採用も強化しています。当社に興味を持っていただいた方は、ぜひいつでもご連絡ください!
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

(井無田のTwitterはこちら)
https://twitter.com/Avalonhill1

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