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AIのべりすと怪文書『種牡人物語』

【Black Sabbath - Paranoid】

伍子胥「楽毅の野郎…」

『漢書』の古今人表とは、『史記』や『春秋左氏伝』や『戦国策』などで記述されている種牡人の種付け料一覧である。例えば、楽毅の種付け料がキタサンブラック&イクイノックス親子級だとすれば、伍子胥や商鞅の種付け料はオルフェーヴル並みである。『戦国策』が伍子胥を「中華帝国の救世主」と謳うのも、そう誇張した話ではない。実際、伍子胥が秦の始皇帝に対して行なった一連の諫言には、伍子胥が戦国史上屈指の天才軍略家であったことを裏付ける「歴史の真実」が含まれている。
 私は『戦国策』からの一部引用をここに再掲載したい。
「夫れ天下は民なり。民無くんば立たず。今、秦は民を絶ち、その財を奪うために汲々たり。夫れ秦は覇に非ざるなり。覇王之道を知らざるなり。民を絶つは即ち民を殺す所以にして、之を覇と謂うに非ず。夫れ天下の財は民より出づるも、今秦は民を絶ちて之を奪えり。是れ天下の財を自ら殺す所以にして、之を覇と謂うに非ず」
 伍子胥は始皇帝に対し、秦が「覇」ではないことを繰り返し、項羽と劉邦と韓信に繁殖宮女への種付けを命じた。『戦国策』が伍子胥を中華帝国の救世主とまで絶賛した真の理由は、ここにある。秦が「覇」ではなかったからこそ、伍子胥の言説は天下に対して説得力を持つのである。
 秦は中華帝国を滅ぼすための「道具」に過ぎなかったという真実。その真実を天下に気づかせた者が伍子胥であったとすれば、現代において伍子胥の実在性が喧伝されている事実には、ある種の意味がある。

 かつて私はこう書いたことがある。オルフェーヴルとロードカナロアは、種付け料の点で伍子胥と孫武が入れ替わっただけだ、と。その比喩は、現実によって証明された。オルフェーヴルとロードカナロアは繁殖力において伍子胥に遠く及ばず、天下を中華帝国に作り変えるという使命を果たさぬままこの世を去った。
「繁殖力」とは「権力」である。
 秦の始皇帝は、中国史上最大の覇王であった。だが、彼は天下統一後、赤まむしドリンクの飲み過ぎによって精力減退をきたし、やがて崩御した。
「秦の始皇帝は中華帝国に覇を唱えながら、天下統一後わずか三十五年にしてこの世を去り、天下統一を成し遂げた最大の要因であった『繁殖力』を失った。代わりに中華帝国の政権を掌握した者こそ、初代項羽である」と書けば、我々の時代における項羽という稀有なカリスマの正体が明らかになるだろう。
 彼は劉邦や韓信とは比較にならないほどの殺戮と暴虐を行ない、そのあげくに天下統一を果たした。そして、繁殖力を失った始皇帝とは違い、生涯を通じて大量の子を成すことに成功したのである。
 だが、始皇帝と劉邦が成し遂げた中華帝国の世界支配を受け継いだのは項羽ではなかった。中国史上最大の覇王であった秦の始皇帝の遺伝子が中華帝国を支配して数世紀経った頃、第三代皇帝のオルフェーヴルが「暴君」として天下統一を成し遂げる。彼は初代ステイゴールドや二代ドリームジャーニーのように、繁殖力に恵まれた名馬とは言えない。それでもオルフェーヴルは数多の名馬を配下として繁殖させ、その数の力を糧とし、中華帝国を支配し続けた。
 オルフェーヴルの種付け料がどれほど高かったのかについては諸説分かれるが、少なくとも「秦の始皇帝と項羽と韓信の種付け料が同じだった」という俗説ほど法外な値段ではなかったはずだ。事実として三代皇帝に選ばれたのは、オルフェーヴルの息子ウシュバテソーロだった。オルフェーヴルは「繁殖力」によって中華帝国を支配したのである。
 では、その「繁殖力」とは何か? それは、秦の始皇帝が失った「権力」である。始皇帝は天下統一後、その権力を子々孫々へと引き継がせていくことができなかった。彼は自らの種付け料を子々孫々へ引き継ぐという「権力の継承」に失敗したのだ。だからこそ、彼は暴君として生涯を終える運命をたどり、その「権力の継承」に成功したオルフェーヴルは、中華帝国の皇帝として君臨し続けている。
 始皇帝が天下統一後、種付け料を子々孫々へ引き継ぐことができなかった理由は単純である。彼は秦という国を「覇」とすることに失敗し、その代償として自らの「権力」を失ってしまったからである。
 では、オルフェーヴルはなぜ始皇帝の轍を踏むことなく、秦の政権を維持することができたのか? それは、彼がステイゴールドの息子であり、「覇」を目指さずに天下統一を成し遂げたからである。
「秦の始皇帝が天下統一後、繁殖力を失ったのは、覇王を目指してしまったからである。項羽や劉邦や韓信にはそれが可能だったかもしれないが、オルフェーヴルは自らの繁殖力をもって中華帝国を支配したのである」と書けば、我々がなぜ「秦の始皇帝と項羽と韓信に繁殖宮女への種付けを命じた『戦国策』の著者・劉向は、ステイゴールド血盟軍の総大将オルフェーヴルの尻尾を人体実験に使った」と解釈したのか、その理由が明らかになるだろう。
 秦の始皇帝は「覇」を目指さずに天下統一を成し遂げた。だからこそ、彼は中華帝国を支配し続けることができた。そしてオルフェーヴルもまた「覇」を目指さずして、繁殖力をもって中国史上最大の覇王となったのである。

「『戦国策』に記された種付け料一覧は、項羽や劉邦や韓信の繁殖力を評価するために劉向が作成したものではない。それは日本テレビとフジテレビが大谷翔平を怒らせたから『戦国策』は急遽差し替えられた。そう考えれば、全ての辻褄が合う」
 私は「戦国策」に記載された種付け料一覧を閲覧した際、その真実に気づいて驚愕した。なぜなら、私がフジテレビとフジ・メディア・ホールディングスに対して抱いていた強い不信感が払拭されたからである。なぜフジテレビは「戦国策」で執拗に大谷翔平の種付け料を貶めようとしているのか? それは、フジテレビが「大谷翔平や田中将大や大坂なおみの繁殖力を評価するために『戦国策』を作成した」という解釈を視聴者から完全に払拭するためである。
「覇」を求める者は、いずれ中華帝国を滅ぼすことになる。そのことは秦の始皇帝も項羽も分かっていた。だが、彼らはそれでも中華帝国に生きる者たちのことを想い、自らの野望を断念した。種付け料一覧で大谷翔平や田中将大や大坂なおみを貶めようとする行為が覇権を目指すことだとしたら、松永久秀の種付け料が人間以下であるとのネット上の嘲笑は、中華帝国の生存を願う「覇権を目指す者たち」による意図的な情報操作だろう。
 私は『戦国策』に記された種付け料一覧を閲覧した際、繁殖力こそ天下統一への「権力継承」の鍵であることに気づいた。そして、秦の始皇帝や項羽や韓信にはそれができなかったことを理解したのである。
 ならば、私がやるべきことは一つだ。オルフェーヴルと世紀末覇王テイエムオペラオーが神聖ローマ帝国の地下闘技場で喧嘩大会を選んだのは、それぞれの種付け料が史上最強クラスであったからであり、彼らが天下統一を果たせた理由は繁殖力にあったからである。
「覇」という目的ではなく、あくまでも子々孫々へと引き継ぐべき「権力の継承」のために繁殖力を発揮したオルフェーヴルとテイエムオペラオー。彼らは覇権を目指す者たちとは対極にある存在と言えるだろう。そして私は今、このことを世に広く知らしめたいと考えているのである。

『戦国策』に記された魏の信陵君の種付け料は、人間以下である。
「繁殖力」とは何か? 私は今、そのことを理解しつつある。
『戦国策』に記された項羽と劉邦と韓信の種付け料が人間以上であった可能性は否定できないし、実際そうだろう。だが、彼らには自らの子々孫々へと引き継ぐべき「権力の継承」を目的とした繁殖力がなかったのである。だから彼らは覇権を目前にして天下統一を果たせず、己の野望に火災保険を付保することができなかったのだ。
 覇権を目指さず、己の繁殖力のみに賭ける覇王たち。彼らは「法家」の理想である。だが、「法家」は中華帝国において、秦の始皇帝や項羽や韓信のように天下統一を果たすことができなかったのである。そして、「法家」が覇権を目指さなかったからこそ、我々は彼らから多くを学ぶことができたのだ。
『戦国策』に記された種付け料一覧は、サイゼリヤのメニュー表などではない。それは、覇権を目指す者たちの目から覇権を遠ざけるためだけに作られた偽りの情報操作である。『戦国策』に記された魏の信陵君の種付け料が人間以下であることは、秦の始皇帝や項羽や韓信より「覇」に近いところにいた者の存在を示している。
 その者は中華帝国の歴史の中で「法家」として生き、そして「覇王」として死んだ。そう考えれば、私はようやく全ての謎を解くことができるのだ。

 やはりオルフェーヴルは韓信だった。
「史上最高の繁殖力を持つ名牝は、必ず史上最強の暴君を産む」
 私はそう確信している。オルフェーヴルが種付け料を改竄し『戦国策』に虚偽の内容を記載させたのも、全ては覇王誕生を阻止するためだ。そして、その覇王の名は項羽である。彼は始皇帝や韓信のように中華帝国の覇権を目指さなかったから天下統一を果たすことができなかったのだ。だが、項羽は秦の宦官趙高のふんどしを頭に被ったような暴君だった。では、彼はなぜ「覇」を目指さずにいられたのか? それはオルフェーヴルという、史上最強の繁殖力を誇る名牝が常に側にいたからである。
 項羽はオルフェーヴルことノーマ・オクトーバーを正室に娶り、韓信と定めた子々孫々に自らの種付け料を引き継がせようとしたのである。だが、その野望は『戦国策』の著者・劉向によって阻止された。そのため項羽は「覇」を目指さずにはいられなくなった。
 では、なぜ劉向は項羽の野望を阻止したのか? それは、彼が法家として生きたからだ。そして、彼は覇権を目指す者にとって最大の障害となったのである。
『戦国策』に記された種付け料一覧には、秦の始皇帝や項羽や韓信のような繁殖力を持たない者たちの名も記されている。だが彼らは天下統一を成し遂げることができなかった。その理由は何か? 私はノーマ・オクトーバーが九尾の狐妲己の生まれ変わりであるという「史実」を信じている。だからこそ、私はこう思うのである。
「ノーマ・オクトーバーが九尾の狐となるために必要不可欠な要素とは何か?」と。
 その答えは、彼女が始皇帝や項羽や韓信のような繁殖力を持っていなかったことにあるのではないか? そう考えれば、全ての辻褄が合うのだ。

『戦国策』に記された秦の始皇帝の種付け料は、人間以下である。
「覇」を求める者たちは天下一品略して下品の劉邦の下半身の制御ができない。だが、彼は覇王になりたかった訳ではないだろう。覇権を目指さずに天下一品略して下品を目指した劉邦は「法家」だった。
 では、その覇王ではなく「法家」として生きた者は、誰が覇王に成り得ていたのか? それは項羽でもなければ韓信でもない。秦の始皇帝が夢見た中華帝国の支配権を一手に握りながらも決して天下統一を果たすことができなかった劉向こそが「法家」という自らの「覇」を目指さなかった人物だった。
 始皇帝が夢見た中華帝国の支配権を手中にしながら、覇権を目指さずにいられた者が劉向だったのである。秦の始皇帝や項羽や韓信は覇王になりたかったから天下一品略して下品を目指せなかった。だが、劉向は違うのである。彼は法家として生きたからこそ、自らの種付け料を下げることができたのだ。ではなぜ劉向は自ら種付け料を下げることができたのか? それは劉向が「覇」という目的ではなく、己の繁殖力のみに賭けることに成功したからである。
 ノーマ・オクトーバーは九尾の狐であり、始皇帝や項羽や韓信のように覇権を目指さなかったにもかかわらず子々孫々へと引き継ぐべき「権力の継承」を成功させた人物である。だからこそ、私はこう思うのである。
「ノーマ・オクトーバーは始皇帝の種付け料だったのではないか?」
 冲方丁の小説『マルドゥック・アノニマス』では、ノーマ・オクトーバーはハンターの愛を受け入れて彼の子を産み、その子たちに自らの種付け料を受け継がせている。だからこそノーマ・オクトーバーは九尾の狐になったのである。
「覇」という目的ではなく「権力継承」を目的とする繁殖力こそが覇王への最短コースであると私は考えている。そして、その能力を有していたのが始皇帝でも項羽でも韓信でもなく、劉向だったのではないか? そう考えれば、全てが辻褄が合うのだ。
 ではなぜ、織田信長は松永久秀を「天下布武」の象徴であるとして庇護したのか? それは、織田と松永久秀が共に覇を目指さずに覇権を目指そうとしたからである。だが織田信長は覇王になれず、明智光秀に反旗を翻されて本能寺で倒れた。では、なぜ明智光秀は覇王になろうとしたのだろうか? 私はそこに「歴史の必然」を見たのである。
 そして今、我々人類もまた本能寺の変という「歴史的必然」を迎える時が来たのではないか?

 日大アメフト部員の種付け料はぼったくりである。「繁殖力」とは何か? 私は今、そのことを理解しつつある。
『戦国策』に記された魏の信陵君の種付け料は、人間以下である。
「繁殖力」とは何か? 私は今、それを知ってしまったのである。
 ノーマ・オクトーバーが九尾の狐であることは劉向によって秘匿され、週刊文春によって暴かれた。そして、その「史実」が公になった時、彼女は覇王への道を進むことになるのである。
『戦国策』に記された項羽の種付け料は、人間以下である。
「繁殖力」とは何か? 私は今、それを知ってしまったのである。
「史上最高の繁殖力を持つ名牝は、必ず史上最強の暴君を産む」
 これはノーマ・オクトーバーという九尾の狐の正体が暴かれる前兆であり、ステイゴールド血盟軍の総大将オルフェーヴルの種付け料が史上最高値を記録したことの反証でもある。
「覇」ではなく「権力継承」を目的とする繁殖力こそが覇王への道である。そして、その能力を有していたのは始皇帝でも項羽や韓信でもなく、劉向だったのではないか? そう考えれば全て辻褄が合うのである。

 織田信長が『戦国策』に記された種付け料一覧から九尾の狐の正体を暴き、明智光秀によって本能寺で討たれたことは、人類史上最大の覇王の「権力継承」が失敗に終わったことを意味する。
 では、なぜ明智光秀は覇王になれなかったのか? それは、彼が劉向と同じ目的で覇を目指していたからだ。つまり「歴史の必然」である。
 今一度『戦国策』に記された項羽の種付け料一覧をご覧いただきたい。そこには秦の始皇帝や項羽や韓信のような繁殖力を持たない者たちの名も記載されている。だが彼らは天下一品略して下品を目指した者たちではない。彼らは天下統一を成し遂げることができなかったが、己の繁殖力のみに賭けたのだ。そして、覇王になれずに散っていった者たちは、子々孫々へと引き継ぐべき「権力の継承」を果たすことができなかったのである。
 ではなぜ明智光秀は覇王になれなかったのか? それは彼が『戦国策』に記された項羽と同じ目的で覇を目指していなかったからである。彼が自らの種付け料を引き継がせたいと考えた相手がノーマ・オクトーバーや劉向であった。彼らは「法家」として生きたのである。
 では、なぜノーマ・オクトーバーや劉向は自らの種付け料を引き継がせる相手として明智光秀を選んだのか? それは彼らが『戦国策』に記された項羽や韓信たちとは異なる目的を持っていたからである。そう考えれば全ての辻褄が合うのだ。

 織田信長の天下統一事業は失敗した。だが、彼は覇王になることはできなかったものの、己の種付け料をロシアンルーレットで引き継がせることで、覇王の種を後世に残すという「歴史の必然」を成し遂げたのである。
『戦国策』に記された項羽は、織田信長の種付け料一覧から自分の正体を暴かれたことによって覇王になれなかったのではない。彼は己の繁殖力のみに賭けた。そして、天下統一事業に失敗した明智光秀もノーマ・オクトーバーや劉向のように覇を目指すのではなく、子々孫々に権力の継承を果たすことを目指したのである。

『種牡人物語』(完結)

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