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■日々心掛けていること

珍しく、「読書」についての話題です。

学生時代に歪んだ為人を注意してくれた友人がいて、これを読んで「実践」すれば人は変われると教わりました。
自分が大きく変わる転機になりました。
改めて友人には感謝です。

そのときに教科書として指定されたのがディール・カーネギーの著書『人を動かす』です。

「人を動かす」という言葉だけ聞くと、他人を操作するだの催眠術だのを想像する人がいるかもしれませんが、ディール・カーネギーが説いた「人を動かす」最善の方法は『自分が変わる』ということです。

目次を開きますと、たくさんの「原則」が示されています。
●人を動かす3原則
●人に好かれる6原則
●人を説得する12原則
●人を変える9原則
全部で30原則あるなんて大変だ!と思うかもしれません

実は、最初の『人を動かす3原則』がすべてで、あとの27原則はそのアレンジメントです。
場面を設定して、「具体的にこうしてください」ということを細かく「原則化」しただけです。
人を動かす3原則』を十分に理解すれば大丈夫!

さて人を動かす3原則』ですが、以下の通りです。
(1) 盗人にも五分の理を認める
(2) 重要感を持たせる
(3) 人の立場に身を置く

けっこう分かりにくいのですよ。
実は英語の翻訳そのままに近いので、意訳する必要があります。
あと、キリスト教的な発想も加わっているので、日本的な解釈を併せてする必要があります。
それを踏まえると、概ね以下の感じです。

人を動かす3原則
(1) 相手を批判したり、無用の苦情を言わない
(2) 率直で誠実な対応をし、言動に表す
(3) 自分の考えを押しつけず、相手の理解に努める

この原則を読むと、ほとんどの人は「当然のこと」と感じます。
頭ではよく分かっているのですよ。
『人を動かす』ためには理解だけではダメで、それを言葉や行動で実践することです。

これが相当に難しいのです。

多くの人が、自分の知識や経験、自己の正義感や常識、生育環境の影響や文化的影響を受けて物事を判断しています。
すなわち、他人と異なることを意識せずに「他人も同じ土俵にいる」かのように物事を押しつけたり、言葉を投げかけたりします
良いことなら問題ではありませんが、仕事や緊張した人間関係等では「自分の常識」は相手に通用しません。

自分の意見や方法を伝えようとして、相手が理解してくれないと憤慨する人をときどき見かけます。
結論を言うと、利害が一致しない限り相手は理解してくれません。
理解したからといって受け入れてくれているわけでもありません。
さらには自分のために行動してくれることもありません。

理解し受け入れてくれ、自分のために相手が行動してくれるようになったら、それは素敵な人間関係をすでに構築できています。

命令されたり嫌々ながら行動するのではなく、あわよくば相手が喜んで行動してくれるにはどうしたら良いか!という命題の答えが『人を動かす』の『人を動かす3原則』に集約されています。
常々人付き合いの中で悩みを抱えている方は、是非とも『人を動かす』を読んで下さい。
そして、そこに書かれていることを『実践』してください。
実践するとは、自らの言動を変える!ということです。

自分が変われば相手が変わる

何度も書きますが、書かれていることを読んで「それは当たり前だよ」と思い、そこで止まる人は何も変わりません。
正憲も読んで実践している「つもり」になっていましたが、友人から何度も出来ていないことを指摘され、それを改めるということを繰り返しました。
頭では分かっているけど、行動や言葉に何も反映できていないんだと分かってきました。

自分の物差しが小さいことを理解しない限り、自分の小さな物差しから抜け出さない限り、自分の言動を変える努力をし続けない限り、『人を動かす』ことはできません。
「人に好かれたい」とか「人を説得したい」と思っている人は今すぐに『人を動かす』を読んでみることをお薦めします。
そして何よりも自分の言動を変えていく努力をして下さい。

人生に少しだけ潤いが追加されると思います。

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