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【ほぼ週刊 雑感書評】「表現の自由」について考えてみた(「表現の自由」の明日へ/志田陽子)

あいちトリエンナーレの「表現の不自由展・その後」をきっかけに「表現の自由」について語られることが多くなりましたね。絵を描いたり、文章を書いて表現することに「外的圧力があってはならない!」なんて言われることが多いのですね。

題字ロゴ(木版):いちむらみさこ(2015年同展ポスターより)

でも、本当に「表現の自由」の意味を理解しているのだろうか?やっぱりそういうときは本から学ぶのが一番ですね。ということで「憲法」に書かれている表現の自由について調べようと思って本屋へ。

日本国憲法 第3章 第21条
集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。

新書で探したのですが、あいにく見つけることができませんでした。でも、武蔵野美術大学で教鞭をとられている憲法学者 志田陽子さんの本が、良さそうだったので読んでみました。

おおよそ「表現の自由」の表面的な理解はできたのですが、そうなると「日本国憲法」自体を改めて理解したくなってしまい、こちらの本へ飛び火。笑

著者の篠田英朗さんは憲法の研究者ではなく、政治学が専門なのだとか。(そもそも、法学と政治学の違いもちゃんと理解できてなかった。。。汗)でも、いわゆる東大法学部系ではなく外野から憲法について語っているのがとても面白かったです。ほかにも憲法学の病 (新潮新書)集団的自衛権の思想史という本も書かれていて、あわせて読んでみたいなと思ったところです。

しかし、なんで「憲法」というと「第9条」ばかりなんだろうと。。。そりゃ、わかるけど憲法は第9条だけじゃないでしょ!笑

「表現の自由」×「憲法」という文脈で本を漁っていたら、昔読んだこの本を思い出して、再読しています。憲法における「表現の自由」というよりもライトな「著作権」「肖像権」「商標権」などもう少し実務的な内容の本です。

こちらのほうが日常的に意識していることが多いのですんなりと入ってきます。そして、最近アートについてより興味がわいているので、改めて読んでみると発見があって勉強になりました。

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