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【ほぼ週刊 雑感書評】中村好文 小さな家の物語 ~住宅に「愛」を感じる

建築を習いたくて美術大学へ

一時期、某美術大学で建築デザインを学ぶために通っていた。元はと言えば、いずれ茶室を自分で設計したいと思っていた。

そのときに貪るように建築家の本を読んでいた。自分はどんな建築が好きなんだろう?どんな建築家が好きなんだろう?

安藤忠雄や隈研吾のように壮大なプランと建物を作る建築家も好きだけど、やっぱり茶室に通ずる「住宅建築」にこだわりを持っている建築家が好きだということに気がついた。

「住宅建築」に惹かれて

その中で圧倒的に惹かれるものを感じたのが中村好文さんが設計した住宅だった。ご自身も本を読むことが好きで書棚のあるおうちに対するこだわりが半端ないのだ。(その頃は家まるごと本棚みたいな家に住みたいと思っていたけど、最近はモノが少ない生活に流れている。笑)

中村さんのスケッチや図面を眺めながら文章を読んでいると設計した家に対するあふれんばかりの愛情を感じる。

「愛」を感じる住宅

本著は、独立したての頃に設計した家をひょんなことから共同所有することになったストーリー。

ちょっと?相当荒れてしまったおうちを共同所有者たちと修繕して、憩いの場へと変身させるこの話しこそ、まさに「愛」がなせる技。笑

あああ。もう一度、チャンスがあるなら中村さんにおうちの設計をしてもらいたいものだ。

中村好文 小さな家の物語/雨宮 秀也・中村 好文


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