【芸術蒐集癖 Vol.4】松下徹/COSMIC WAVE 「ストリートアート」と「茶の湯」の関係
「ストリートアート」と「茶の湯」の接点
平日は「ITベンチャー」で働きながら、週末に「茶の湯」をしていると
「真逆のことをされてますね?」
と言われます。確かに「IT」と「茶の湯」と並べると対極にあるものに見えますね。でも、長くやっていると「そうではないのでは?」と思うようになってきました。
「静」と「動」、「陰」と「陽」のように対極の概念を取り入れてバランスを取っているのが「茶の湯」なのです。
つまり、「IT」と「茶の湯」も「静」と「動」と同じ関係だと思うのです。全力で「仕事」をしているから「茶の湯」によって立ち止まる時間を作る。それが自分と対話する時間であり、とても良いバランスで成り立っています。
一昔前多くの実業家が「茶の湯」に魅了されたことも。現代でも起業家の多くが茶の湯に興味を持っていることも、実は知らず知らずのうちにそのようなことを感じ取っているのでは?
いきなり「なんのこっちゃ?」というネタからスタートです。
こちらの作品は、渋谷とかの街の壁とかにされている「ストリートアート(グラフィティ)」をするときに使われる「スプレー」によって書かれた作品です。この作品を見た瞬間、禅の「円相」を思い起こされました。
※上記記事で制作過程を公開しています
それをギャラリストに話したら
「松下さんもそんなことを言ってましたよ!せっかくだから本人とも話せるといいですね。」
と言っていたら、偶然そこに本人登場。「運命」というか「縁」というか、こういうことって結構大事ですよね。笑
松下さんと話しても
「このシリーズ作る過程がまさに無限に続いている感じがして、それがまさに円相なんですよね!」
と言うではないですか!?
WHITE FALL(2014年)
そのあとに見たこちらの作品はさらに「円相」を強く感じました。(この作品は、松下さんと「円相」と作品についてひとしきり語り合ったあとに展示されていたので、少し意識して作ってくれたのかもしれません。元々、このカラーバリエーションは作っていたそうですが。。。笑)
アップで覗き込んでみると、本当に吸い込まれていきそうな無限のつながりを感じますね。
COSMIC WAVE(松下徹 2012年)
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