CPUをAMD Ryzen 5 5600に交換した

自作PCのCPUをAMD Ryzen 5 5600に交換した。したんだけど今のところ100%以前の環境には戻っていないという話。(追記:無事100%使えるようになりました)

スッポン

今まではRyzen 3 3100を使っていた。マザーボードはASRockのB450M Steel LegendというSocket AM4のminiATXのもの。AM4はもう終わっているソケットで、AMDの最新ソケットはAM5になっている。なので最新版のCPUはもうAM4には供給されていない。そこでAM4マザーボードを延命するために最後の世代のRyzen 5 5600を購入したのだった。ちなみに買ったのはちょうど1年前の2023年5月で、交換がめんどうでほっといたのだった。

なぜ面倒かというと、AMDのSocket AM4のCPUの交換は「スッポン」と呼ばれるトラブルが起こる可能性があるからだった。AM4はPGA(Pin Grid Array)という剣山をひっくり返したみたいなパッケージで、ピンとソケットの摩擦で固定されているわけだけど、昔と違ってピンが細く短くなっている。そこでCPU交換しようとヒートシンクを外す時にCPUが一緒にくっついて「スッポン」と抜けてしまうことがあるのだ。まあきっちり真上に抜けてくれればいいんだけど、だいたいそんなことなくピンが曲がったり折れたりする。

いちおう直前にゲームをやったりして(CPUを動かして発熱させると放熱用のグリスがゆるむので「スッポン」しにくくなる、らしい)からPCを分解して、ヒートシンクをじわじわと外したら問題なくCPUを残すことができた。ヒートシンクを真上に持ち上げるのではなく、片側をじわじわと持ち上げたのが成功の鍵だったのかもしれない。

CPU載せる…が動かない

外せたらあとは新しいのを載せるだけなので簡単、と思っていたのだがいろいろと障害があった。
(書くのを忘れていたが、UEFIのファームウェアアップデートは済ませているので、新しいCPUに非対応ということはない状態にしてある)

その1 マザーボードを外さないとヒートシンクが取り付けられない

CPUを付けるのは簡単なのでいいとして、ヒートシンクをネジ止めするためにはマザーボードの裏側から固定用の金具をあてがう必要があるのでケースからマザーボードを外さないといけなかった。

その2 マザーボードに取り付けて電源を入れても画面が出ない

気づいてみれば当たり前なのだが買ったのはRyzen 5 5600であって5600Gではないのでグラフィック出力機能が付いておらず、マザーボードのHDMI端子にケーブルをつないでも起動画面は出ない。

なのでグラフィックスカード(RTX3060だ)を挿してまた試すも、やはり画面が出ない。補助電源をつなぐのを忘れたりもしたが忘れなくても出ない。

電源を入れるとCPUファンとGPUファンが動いて、また止まって、また動いてを繰り返しているのでなんかやらかしてるんだろうなと思って一度ヒートシンクとCPUを外して前のCPU(Ryzen 3 3100)に載せ替えたらちゃんと画面が出るので、やはり新しいCPUに依存した何かが悪いのは間違いないみたい。

その3 どうやら電源が足りてないみたい

新しいCPUに戻してヒートシンクもちゃんと付けて、ついでにCMOSクリアもして、グラフィックスカードも付けてケースに入れずにマザーボードだけで起動したらちゃんと画面が出た。やっぱりヒートシンクがちゃんと付いてなかったとかCPUが接触不良とかそんなだったんだろうなと思った。

はーやれやれと思ってケースに入れたらまた起動しない。あとやれることといったら電源くらいだなーと思ってDVDドライブの電源を外したら普通に起動した(笑)。どうやら電源が足りてなかったみたい。

現在の電源は550Wのもので、計算上はまだ余裕があるはずなんだけどなーと思いつつ、明日にでもも一つ上の電源買ってみることに。

追記

使ってた550Wの電源は玄人志向のやつだったんだけど、同じシリーズで750Wのものが売ってたので買って交換して無事起動するようになった。電源の寸法が同じでケーブルはプラグインタイプだったので電源そのものを交換するだけで済んで楽々だった。よかったよかった。

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