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インド旅の記録🇮🇳

インドに渡航したのは2018年10月。5年も前の旅だったけど、色々と衝撃体験が多かったから記録に残したくなった。

インドへの渡航目的は二つ。一つは、インドで開催される国際生物多様性会議に参加し、クラスメイト3人と付き添いの大人と環境問題の深刻さについて知ること。そして、日本文化や高校の時に学校全体で取り組んでいた自然農法の紹介をすること。2つ目は、環境活動家バンダナシヴァ博士の作った圃場を訪れて自然に対しての知見を広げることが目的で約1週間の旅が始まった。

ガンジス川ーすごく濁ってた

クラクション鳴りまくり、道も商売場所

まず、初日から衝撃が色々と隠せない。空港から降りた瞬間から、インドの独特の匂いを感じながら、ホテルに向かうがとにかく渋滞渋滞!道舗装はされておらず、列なんて存在もしない。おまけにクラクションは鳴りまくり。興味深いのが、ストリートチルドレンや大人の人まで、信号まちの車によってきて、花や物を売ろうとするのだ。断られたら、今度は周りの車に移る。まさに、動く商売人というか、道も商売場所になるのだ。

急な停電にも驚かないインド

早速楽しみにしていた夕食時間となり、レストランに向かう。バターカレーやお肉料理、インド料理と連想できるものを頼む。食べてみると、日本で食べるようなカレーとは違えど、やっぱり本場のカレーは美味。ところがどっこい、レストランの中はいきなり停電になった。私たち日本人は驚きを隠せなかったが、周りの現地人は平然としていた。インドでは停電は当たり前らしく、周りは慌てた様子も見せない。仕方なく、周りにいた人の真似をしながら、ケータイのライトを水の入ったグラスの下に設置し、応急電灯を作った。この国では停電や何かあっても、留まらず生活を続けないといけないのだと実感した。

インド訛りの英語

インドでは、ヒンディー語が公用語な訳だが、英語を喋れる人も結構多い(街中ではあまり通じなかったが、、)。参加した国際会議では当然スピーカーの方々も英語で話す。小学校はずっと英語だったので、聞き取りには困らないと思っていたけど、これが大間違い。インド訛りの英語が飛び交う会議ではほとんど何も聞き取れなかった。ほんとに耳をどう澄ましても聞き取れないのだ。インド訛りは強い!

インドの街中

とにかく驚きが隠せないことばかりのインドの街中。まず、驚いたことにたくさんの牛が街中を歩いている。日本の街中では滅多に動物を見かけないが、インドの道路では当たり前のように牛がたくさん歩き回っている。しかも、車優先、人優先でもなく、牛優先なのだ。その理由はというと、インドの国教ヒンドゥー教では牛が神聖とされているため。

堂々としているね〜

エコライフを体験

ありがたいことに、バンダナシヴァ博士が設立したナブダーニャ農場でエコライフの体験もできた。現地の人々と、エコに興味ある人が全世界から集まって暮らしている素敵な村だった。どんな生活をしているかというと、現地の人々は持続可能な農法を繰り広げ、何百年も前から先祖が毎年取り続けている種をシードバンクにたくさん保存している。その種を、インドの農民に提供し、自然の種の絶滅を防いでいるということだった。そのほかにも、野菜のみの食事を取り入れたり、自然エネルギーを最大限活用している村だった。ここで忘れられない思い出は過酷なシャワー(笑)。外に設置してあるトイレの個室でシャワーを浴びるのだが、中にあるバケツに水を溜めて、溜めた水で体を洗う方式だった。とても冷たいし、途中停電になるやなんやで大変ではあったけど、今思い返してみるとなかなかに忘れられない面白い体験だった。

ソーラーエネルギーを使ってご飯を作っている図

ストリートチルドレン

インドを訪れて、一番忘れてはいけないのはストリートチルドレンの存在だった。インドでのストリートチルドレンの存在は認知していたが、想像以上にその数が多くて驚いた。駅に降りた瞬間、子供たちはものを売ろうとしたり、物乞いをされたりと、体験したこともないことがいっぱい。彼/彼女らも必死に生きている。ただ、お金をあげたところで、彼/彼女らを直接的には助けることはできないし(むしろ、悪循環となる)、一人にお金を渡したところでキリがないという理由で、お金を渡してはいけないと忠告させられていた。心は痛いが、何もできない。ストリートチルドレンが生まれる原因は様々だし、解決できる方法もなかなかに難しいからこそ、帰国後も世界が抱える社会問題を色々と考えさせられるきっかけとなった。


インドの鉄道に乗ったときの、車内食。
マーケット散策
サリーを買ったときに、値切り文化を体験できたのもいい思い出


びっくりした出来事や事件などばかりを書いてしまったが、それだけでなくインドはほんとに良いところもたくさんある魅力的な国だと思う。人々は親切だし、ご飯は美味しいし、独自の文化が発達しているし、どこかユニークな体験がしたいのであれば、ピッタリな行き先。1週間の旅だったが、最高の仲間と密度の濃すぎる、勉強になる、楽しい旅だった。いつかまたこの独特な風を味わいに、絶対訪れたい。


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