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幸せや健康を遠ざけるものは◯◯自慢

最近、幸せや健康を遠ざける、ネガティブな
「自慢」が存在することに気づきました。


それは……
苦労自慢。


苦労自慢ってのは、
「私はこんなに苦労した!」という所にプライドを立ててしまい
幸せになることを巧妙に避けてしまう……というもの。

それがわかった時に
私にもあった苦労自慢に気付いたので
まとめがてら、 書いてみたいと思います。




大変さを知らないことに対する嫉妬があると
大変さが手放せなくなる


とあるお客様のコンサルをしていた時に、

「ちょっとしたことで相手が落ち込んだり、
逆に私の気持ちを知ろうとせず、幸せそうに生きている人たちを見ると、
『私はこんなに苦労したのに』『あなたはこんな苦労を知らないくせに』という気持ちが出てくる」

というお話があって、それを深く掘っていきました。


すると、

自分がしたような苦労を知らないで
生きてきた人への嫉妬

自分がその苦労を知っている、大変さを知っている・耐えてきていることに対する自負が混ざっていて


苦労を知らない生き方をしたかったのに
それが手に入らなかったことに対する恥の感覚を避けるために
自分の苦労にプライドを立ててしまい

結果として「苦労が続く生き方を選び続けてしまう」というパターンを
生きていたことがわかったんですね。


これに気付いた時、「今までにない新しいパターンだな!」と思ったのですが
「あれ? でもその感覚は私も知っているな?」とも感じたのです。

それが「雪国マウント」でした。


雪国マウント

雪国マウントって、ご存知ですか?

北海道や東北地方などの雪国では、
毎年何十センチもの雪が降り積もっても、生活にはほとんど支障がありません。
(その地域全体が雪が降る前提で造られているのもあるし、住んでいる人も雪に慣れている)

一方、ふだん雪が降らないところで
ほんの少しの雪が降ると、主に交通機関などにおいて大きな影響が出てしまい、ちょっとした騒ぎになったりしますよね。


この時に雪国側からの
「たったそれだけで大雪騒ぎするの?」といったようなSNS投稿がなされることを、「雪国マウント」と呼ぶらしいです。


私は新潟育ち、東京に嫁いで20年になりますが

東京で雪予報になり
「明日は凍結します」とか「必ずチェーンかスタッドレスタイヤで……」って、あれだけうるさくテレビで言ってても
スルーする人はするようで……。

「どうしてこんな雪降ってんのに、自転車に乗ろうと思うんだ!?」
「なぜに普通タイヤで雪道に行こうとするんだ?」

とか、思うことはあります……


あっ、マウント取るつもりは全くないんですよ!


東京くらいの雪でも雪国の民が
自転車に乗らないのは、単に寒すぎるからだと思う


逆に新潟にいた頃は、「冬は雪が降る」ことが前提なので、
『車を買うなら必ず四駆を買え』と言われて育ち
二駆でも買おうものなら、「お前は冬どーすんだ!」って、親族からバカにされてました。
(わたしが住んでいる地域では、近年昔ほど雪が降らなくなってきたので、二台目を二駆車にされる方もおられるようですから、そこまでは言われないかも)

で、
雪でも自転車乗るし、普通タイヤで走るし、
二駆を買っちゃうような人に対して、
口を出したくなるのはなんだろうな?と思った時に

「自分はその大変さを知っているという自負」があるからかもしれないと思うんですね。

自負があるからこそ、心配するし、口も出したくなる。
それは理解できます。

それでは、どんな時に・どんな条件があると
「マウント」になってしまうのか?を考えてみました。


トンネルを向けると、雪国……
じゃなかった


学生時代は埼玉に住んでいたのですが、
年末年始に新潟に帰っていました。

ある年の三が日の、埼玉に戻る日。
私が乗るはずの特急は、暴風雪の影響で、電車が超遅延……。
しかも雪だけではなく風が強いために、
電車がノロノロ運転になってしまったのです。


1時間以上待って電車に乗り込み、それも電車がしょっちゅう止まり(しかもそんな状態だったから電車もぎゅうぎゅうだった)
直江津から信越線に切り替えて、長野まで出ることにして、

長野からは定刻通り動いていた新幹線に
乗り換えることができました。


順調に進む新幹線に乗っていましたが
長野までは雪景色だったのが、あるトンネルを抜けたら……

確か安中榛名の手前だったと思う



超晴れてる。

信じられないくらい晴れてる。

私のさっきのまでの苦労、どこいった?ってくらい晴れてる。


ちなみにその日は、当時お付き合いをしていた彼と初詣に行く約束もしていたので、
彼に会えたときには、出発から8時間くらい経ってて
着いた瞬間に泣きましたわ。
(ちなみに疲れ果てていて、初詣も行けなかった気がする💦)

「なんなん、この苦労!」って
自分の苦労がどうしようもなく意味のないものに思えて
疲れ果ててるのもあって、その時すんごい泣いたんです。


お客様のコンサルの時に、この時の記憶が出てきて

「あー、雪がないって、羨ましい。
こんなに苦労して帰ってきた私なんなんだろって思ってたんだ」

と、わかりましたし

そこで少量の雪で大騒ぎしようものなら
「少しの雪で泣くんじゃねぇよ!!!」って言いたくなる。
「雪国マウント精神」「苦労マウント精神」が、私にもあったんですね。


苦労マウント取りたい気持ちを
超えていくには

したいわけじゃない苦労を、しなければ行けなかった自分の
悲しみやがっかり。

苦労を知らない人への妬みと、そんな人の前にいる自分の恥ずかしいような気持ちと、でもその苦労をして生きてきた自分を誇りたい気持ち。

そんな、自分の中のいろんな感情を認めていって
自分はどうしたいかな?と思うと
やっぱり苦労はしたくないなと思えたら、それは手放せるのではないかなと思います。

苦労を自慢にしない。苦労マウントするんじゃなくて
苦労を受容しながら幸せをよかったねと言えるようになりたいものですね。


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