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結果発表!

ようやく、乳がんの検査結果を聞く日がやってきました。

どういう結果にせよ、聞かなきゃ始まりません。多少はどきどきです。少しワクワクです。13時台の予約で12時45分に受付前にスタンバイです。私の脳内で浜ちゃんが「けっかはっぴょおおおおぉぉぉぉぉ!」と叫んでおります。

そして、それから待つこと、4時間。

4時間!!!

いくら大学病院でも予約をしている患者をこれだけ待たせるのはどうかと。普段仏の顔が10度くらいある私でも、これはどうかと。私の脳内の浜ちゃんも無口になるレベルです。

ようやく名前を呼ばれた頃には、ふざける気力もどこかへ行きました。


で、結果です。

乳がんには3個の性質があって、その組み合わせで治療が決まるらしいのです。それが「組織型」「進行度」「サブタイプ」。医師によると「顔つきと年齢と性格という感じですね」とのこと。つまり、

・組織型(顔つき)

・進行度(年齢)

・サブタイプ(性格)

そして1個ずつ説明を受けました。まず組織型は「浸潤性乳管がん」。これは乳がんとしては最も一般的なものだそうです。進行度はT1N0M0だそうで、これは「しこりは一番小さい部類、リンパ節転移なし、他臓器転移なし」という意味だそうです。つまり、かなり初期の段階、ステージで言えば「ステージ1」です。そしてサブタイプはER:99%、PgR:30%、HEP2:陰性、Ki-67:1-9% とのこと。呪文のようですがつまり、増殖能が低くホルモン療法が非常によく効く、おとなしいタイプとのこと。

つまり、

・組織型(顔つき)→ よくある一般的な顔

・進行度(年齢)→ 非常に若い

・サブタイプ(性格)→ おとなしくてすぐ引っ込んじゃう性格


総合すると、今私の胸にいるのは

「人並みに可愛い顔をした、おとなしくて引っ込み思案の幼女」

ということになります。というか、そういうことにします!!

この段階だと10年生存率は95%だとか。このがんで死ぬのはめちゃめちゃ難しそうです。とはいえ、手術にはなります。その場で手術日も決めてしまいました。入院は3泊4日なんだそうです。旅行か! 暇つぶしを用意する必要も無さそうです。


「がん」と名前が付くだけで重大な深刻な死病だというイメージがあると思うのです。だから、状況がわかるまで周りの人にがんのことは言いませんでした。実際、初期の乳がんなんて、こんなに予後のいいがんは他に無いくらいのものです。「抗がん剤が腎臓や生活にどんな影響を与えるか」ってのをずっと懸念していたのですが、話を聞いてみれば、今回はおそらくホルモン療法で済み、抗がん剤の必要すら無さそうなのです。

そんな気はしていましたが、本当に、あっけないほど簡単にがんは私の元を去っていきそうです。幼女たんとのお別れが寂しいくらいです。

ドラマ「白い巨塔」は、リメイクされるたびに財前五郎が死に至るがんの種類が変わっているんだそう。田宮二郎版は胃がん、唐沢寿明版は肺がん、岡田准一版は膵臓がん。つまり、死にまで至る厄介ながんは時代と共に着実に減ってきているのです。

てなわけで、みんな、がん検診はとりあえず受けておこうぜ! おばちゃんとの約束だ!

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