シャーベットピンク

今日は色々あった。ちょっとお仕事を頑張ったとか、お互い在宅勤務でなかなか会えなかった仲の良い同僚と久しぶりにランチができたとか、気分を上向きに出来る理由に幾つも出会えた。そんな中で、とても素敵なニュースを聞いた。

NGT48が、1年と9ヶ月ぶりにシングルを出すらしい。

NGT48は、まぁ一時期とても話題になったグループで、色々思う人もいると思うのだけれど、わたしは結成当初から彼女たちのことが好きで、応援していた。CDは買うし、握手会にだって行くし、新潟にも何度も何度も行った。少しずつ夢を叶えて、少しずつ大きなステージに立てるようになる彼女たちに、とてもわくわくさせてもらっていた。

彼女たちに色々あって、その後わたしにも色々あって、コロナも流行って、またわたしに色々あって、何かを好きでいることに自信が無くなって、提供されるエンターテイメントもわたしが追いかけられるコンテンツも少なくなって、何だか最近はもう好きなのかどうなのか分からなくなっていた。NGT48の話をするとき、新潟の話をするとき、どういう時制で話せばいいのか、少し迷いがあった。

のだけれど。今日、ニューシングル発売決定のニュースを見て、単純にとてもとても嬉しかった。何が嬉しいのだと言われると、正直よく分からない。彼女たちが前に進めることが嬉しいのか、時間が動いたような気がして嬉しいのか、翻って自分の人生が進んだような気になって喜んでいるのか、また好きなことに時間とお金を使えるようになることが嬉しいのか、全然分からない。分からないけれど、今日のニュースはとても嬉しかった。心が明るくなった。ありがとうって、伝えたくなった。誰に？分からない。でもとりあえず、こうしてお知らせを出すようになるまでグループをグループとして残す努力をしてくれた、メンバーの女の子たちや、スタッフさんや、それはもういなくなってしまった人たちも含めて、その努力をしてくれた方々、皆さん全員に。

真相を明らかにせよ、という声があることは知っている。けれど、わたしはそれを主張しない。本当のことを言ったって、それが信じられなければ「また誤魔化している！『本当のこと』を明らかにすべき！」と言うし、嘘をついたって、それを信じれば「真実を話してくれてありがとう」となるのだ、人間は。嘘か本当か分からない中で、「本当だと主張されること」には何の価値もない。更に言えば、片方から見た真実がもう片方から見ると真実でないことだって、世の中には山ほどある。真実は、いつもひとつではないのだ。

今はただ、彼女たちに「おめでとう」と「ありがとう」を言いたい。好きじゃなくなるまでは、好きでいたい。どちら側がどうではない。

みんな一緒に幸せになればいい。

終わり。