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行動できるメンタルをつくるには? ~人間の身体の仕組みから考える~

※以下の文章は、樺沢紫苑さんの著書の「ストレスフリー超大全」(*1)を読み、筆者が独自の解釈を加えたものです。誤りが含まれていたらすみません。

あなたはメンタルが強い人ですか?それともよくへこみますか?

私はメンタルが弱いことを自負していて、よく落ち込んでしまっていました。しかし、いろんな本や人の話を聞いていくうちにふと疑問に思ったことがあります。それは「そもそもメンタルが落ちる時は身体はどういう状態なのだろう?」ということです。

メンタルってそもそもなんだろう?

「心身一体」という言葉があるように心と身体には強い関連があり、どちらかが不調だともう片方も不調になりがちです。逆もしかりです。
僕自身もメンタルが落ちる時は、食生活が乱れたり、睡眠不足だったりと身体に悪いことをしていることが多かったような気がします。またあまり人と会ってなかったりと刺激が少ない場合もメンタルが落ちがちです。

またメンタルは脳が作り出しているものであり、脳は身体の一部なので、メンタルとは結局は何かしらの体内物質により生み出されたものと言えます。そして身体は摂取する飲食物や受ける刺激によってつくられています。
そして身体は物質的には排泄や発汗などで物質を外に出し、エネルギー源を基に行動をします。図にすると以下です。

であれば、メンタルが落ちている状態では体内はどうなっているのかがわかれば、それを回避する対策をすることができます。

行動できるメンタルになるためには

メンタルが落ちた状態だと物事へのやる気が出ず、何事にも消極的になってしまいます。例えるなら、ロールプレイングゲームで言うところのHP(ヒットポイント)やMP(マジックパワー)が少ない状態です(*2)。今までと違うことをしたり、コツコツと継続したいのにHPが足りなかったらすぐGame Overになってしまいますし、MPが足りなかったら馬力のかかる大変なことができなくなってしまいます。

逆に満ち足りていて幸福感を感じている時はHPとMPが高まっている状態と考えられます。僕のメンタルを支える聖典「ストレスフリー超大全」によると、科学的に幸福を感じるには以下の3物質が関わるそうです。

「セロトニン」 :やすらぎ、癒し、気分の幸福感
「オキシトシン」:つながりの幸福感
「ドーパミン」 :やる気による幸福感

ここで注意点です。「ドーパミン」は成功や強い刺激を受けると生じる物質ですが、「セロトニン」「オキシトシン」が足りていないと幸福を感じるのが難しいそうです。ストレス解消のために、例えばギャンブルにハマったりするとその場は興奮するかもしれませんが、刺激がなくなると強い虚無感に襲われることがあります。お金をたくさん稼いだとしても、幸福を感じにくいと言われています。
3物質的幸福を得るには「セロトニン的幸福→オキシトシン的幸福→ドーパミン的幸福」の順番で手に入れると良いと本書ではのべられています。

幸福物質の手に入れ方

「セロトニン」

セロトニンは「心と身体の健康」により分泌されます。セロトニン分泌に一番効果的なのは「朝散歩」です。朝起きて1時間以内に15~30分程日光を浴びながら散歩すると、セロトニン神経が活性化するそうです。
また瞑想や笑顔、十分な睡眠でも分泌されるそうです。
実は「セロトニン」の欠乏はうつ病の原因の一つと言われているほど、非常に重要な物質です。健康的な生活をしている人にうつ病が少ないのは、セロトニンが十分に分泌されているためと考えられます。

「オキシトシン」

オキシトシンは「つながり・愛」により分泌されます。オキシトシンはパートナーや親しい人とのスキンシップ、会話、コミュニケーション等、他人との関わりによって分泌されます。つまり人間関係が良好で、人とつながっている人はオキシトシンが分泌されやすいということになります。つながるのは人でなくてもペットでもいいそうです。
孤独がつらいのは、オキシトシンが欠乏するからだと考えています。
繋がりを求め協力して反映してきた社会的生物である人間の本能に関わる物質だと考えられます。

ここでショッキングな実験をご紹介します(*3)。生まれたての赤ちゃんを対象に、衣食住は十分に与えるがスキンシップを全く取らずに育てたそうです。50人の赤ちゃんを育てたのですが、なんと全員が1歳になる前に亡くなったそうです。私はこの結果から、スキンシップを取らなかったことによる「オキシトシン」の欠乏が原因だったと考えています。それほど人とのつながりは人間にとって必要なものなのですね。

「ドーパミン」

ドーパミンは「成功」により分泌されます。お金を稼いだり社会的に成功したり、スポーツや仕事で目標を達成すること等で手に入れることができます。

まとめ

成功に向かって行動していくための気力が足りないなと感じている方は、まずは「セロトニン的幸福」を目指しましょう。そして他人と関わって「オキシトシン」を分泌し気力を蓄え、「ドーパミン」が分泌されるように成功に向かって行動していきましょう!

*1. 精神科医が教える ストレスフリー超大全 ―― 人生のあらゆる「悩み・不安・疲れ」をなくすためのリスト
https://www.amazon.co.jp/dp/4478107327/
*2. 「HP」と「MP」の違い・意味と使い方・使い分けhttps://chigai.site/3990/
*3. 【実話】スキンシップを取らないと、子どもはどうなってしまうのか?https://mister-yoda.com/skinship/