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コードバンの水シミのなおし方

まえがき

私が初めて買ったコードバン製品は財布、数年前にオフィスから財布一つでランチへ行った時、突然の雨でコードバンが濡れました。拭いたもののシミになってしまい、購入したココマイスターという店に行って直せるか聞いたところ、「水シミは直せません」と言われて、ショックだったのを覚えています。おかげさまでコードバン靴に手を出すことなくいたのですが、ある日クロケット&ジョーンズに行くと、私のサイズでサブスタンダード品のコードバンチャッカブーツを出してきまして......

それでヌメっとした艶を出す方法を探ってたんです。英語と日本語でコードバンの構造から磨き方までを色々調べていて、私は勧めませんが脱皮というのも知りました。そういう経緯で水シミを直す方法もいくつか見つけて、なんだ直せるじゃないかと安心して、それから神経尖らせずに履きやすくなりました。なので、知らなかったという人には、これを機に水を気にせず履いてもらいたいです。たとえ晴天で履いていても靴に水がつくことはありますからね。よくあるのはトイレで洗った手を乾かす時に水滴が飛んだりするケースでしょうか。参考になれば幸いです。

なおし方

実際にどうやるかは動画で見ていただくのが最もわかりやすいでしょう。英語で解説していますが、右下の⚙アイコンから画質設定と日本語字幕の設定ができます。

ちなみに日本では動画内に出てくるアビィホーンのディアボーンが入手できないでしょうから、アビィレザースティックやカッサ棒でやることになると思います。ちなみにレザースティックですが、あれは日本の業者が特注でアビィホーン社に発注しているため、英国のメーカーですが日本市場にしか売っておらず、欧州のシューシャイナーはこのディアボーンを使用します。ディアボーンはオイル漬けにされているため、レザースティックやカッサ棒との違いが出るかもしれないですが、理論上は問題なく代用できるはずです。


さいごに

この他にもネット上では様々な方法が紹介されています。シェルコードバンを製造しているホーウィン社は、メンテナンス方法として霧吹きで水をかけて拭き取ると説明してますし、日本の革小物ブランドGanzoなんかは水に浸すと言ってます。別にどれも間違いではないでしょう。

革のメンテナンス、靴磨き全般に言えることですが、革の特性を理解した上で適正なものを実践してください。今回のビデオで紹介したのは、いわゆるオイルコードバンと言われているホーウィン社のシェルコードバンに対してです。コードバンでもタンナーが違えば、製造方法が変わります。例えば水染め(アニリン染め)コードバンではあまり効果が得られないかもしれません。



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