熟女の魅力
色々な熟女がいる。
そもそも熟女の定義は30代後半から50代までなのだろうか。
はっきりしたことはわからないが、まぁそれくらいだろう。
一昔前に比べたら、現代の熟女はとにかく若い。
欧米から見ると、特にアジア人は若くみえるようだが、なかでも日本人の若さは突出していうように思える。
かく言う私は40代で、海外に住んでいるものだから現地の人達に若く見られいちいち喜んでいる。たぶん日本に住んでいたらそんなことはないだろう。
褒められれば嬉しいもんだから、私も日本の熟女たちのようにきれいで若いままでいたいという欲がでる。
というわけで、最近ハマっている電子書籍で美魔女系の雑誌を購入してみた。
感想は、
なんだか、化粧品のプロモーション冊子かと思った。
マイナス○歳肌とか、マイナス○歳メイクとか。
若くみえる熟女は、どんなコスメを使っているかとか、どんな美容法を導入しているかとか。
もちろんそれが知りたくて、そういう雑誌を買ったものの、
何か違う気がした。
20代は学生から社会人になりただただ世の中というものを学ぶ。
30代になると、家庭を持ったり、子育てしたり、キャリア一直線だったり、とにかく走り抜ける。
そして、学びから社会という実践の場で酸いも甘いも経験し自分の存在が確立してくるのが40代。
さらにそれが熟していくのが50代。
そんなふうに漠然と思っている。
自分が確立されてくると、自分のあり方が体中から染み出してきて
それは化粧では補えなくなってくる。
つまり、本当の熟女の美しさはその人自身のあり方であって、
化粧の仕方ではないんじゃないだろうか。
もちろんそれはどの年代でも同じだろうが、年齢を重ねれば重ねるほどそれが顕著になっていく。もう化粧ではごまかせない。
どんなに肌がきれいでも、意地悪な人はちゃんと意地悪そうにみえている。
シミやしわが多くても、優しい人は優しそうな表情と雰囲気をもっている。
当然身だしなみとして化粧をしたり、場にあったきちんとした服装をするべきだと思う。
確実に私達は年を重ねているのに、見た目ばかり時計を逆回転させるように煽る風潮ってどうなんだろうか。もちろん見た目がきれいなのはいいことだが、それと同時に内面の美しい年のとり方、特に更年期などでだんだん不安定になっていく中での心のあり方とか、そういったものを教えてほしい。
年齢を重ねることを楽しく感じられる情報がほしい。
外側と内側がうまく調和してこその美しさじゃないんだろうか。
と考えながら、今日もコラーゲンやビタミンCのサプリメントを飲む。
熟女というのは難しいお年頃だ。