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子ども達の想像力が豊かになる方法

僕が主催しているサッカー教室で、ミニゲームをやっている時に子ども達が思ったようにプレーができないのを見つけたら「どうやったらできるかな」「どんなやってみたい」などと声をかけるようにしています。

 こんな質問を始めた頃は、子ども達もこちらの様子をうかがって自分の考えは出してきません。子ども達は「こんな事言ったら怒られる」とか「言った事が間違えたら恥ずかしい」などと考えているので、簡単に意見は出てきません。

 9月6日に更新した記事「子ども達が質問してくる時」の内容とつながりますが、子ども達は「間違えたらいけない」「間違いはダメ」と言う考えなので自分の考えは出してきません。

 なので僕が子ども達には
 「どんな事を考えたか聞きたい」
 「ひとりひとりの考えは、みんなで考える事のヒントになるから間違いは無いよ」
と言っています。

 僕が子ども達に「自分の考えを言っても良いんだ」と言う安心できる雰囲気を作ってあげる事で、少しづつですが子ども達は、考えを出してくれます。

 子ども達って「自由に思った事や考えた事を出してみて」と意見を求めると、大人が発想しない事も発想して、どんどん世界が広がっていくんです。

 でも、大人からすると子ども達に自由に意見を求めると見当違いな事を言ったりして収拾がつかなくなってしまうのでは?と考える方もいます。

 子ども達ひとりひとりの声を聴いて応えてあげると、子ども達自身がその時に必要だと考えた事を応えてくれます。

 大人がやってはいけない事は、子ども達が考えた意見を否定すること。


 僕が学童クラブで指導員をしている時の話です。
 
 子ども達と買い物しようとマイバックを幾つ持つか相談してもらいました。
 僕は瞬時に「お菓子をまとめて30個と飲み物を5本買うからマイバックは3つ必要だな」だと答えは出ましたが、子ども達が出した答えは「1つで良い」となりました。

 こういう時って大人は「1つじゃだめ3つ」と言ってしまうですよね。
 そうすると子ども達は「最初から3つってわかっていたんだ」と感じて、どんどん考える事をしなくなっていくんです。

 なので、大人自身が答えを持っていたとしても子ども達の意見や考えを認める事が大切です。

例外はあります。
それは、事件、事故、大怪我や命に関わる事になると想定できるのは絶対に否定します。

 で、買い物の話の続きです。
 子ども達5人と僕で子ども達の考え通りにマイバック1つだけを持って買い物に行きました。
 そして想定通りマイバック1つでは足りなくて、入らなかった物はみんなで分担して落とさないように持って帰りました。

 僕は、レジ袋を買う事や予備でマイバックを持っていくなども考えましたが、それはやりませんでした。

 理由は2つあって、
 1つ目に「レジ袋を購入する」事をやってしまうと「どうせ忘れてもお金を出せばして買えば良いや」という考えになるのを避けたかった。
 2つ目に僕が予備で持つのをしなかった事は「次に買い物を行く時にそれを考える子が出てきてくれる」事に期待をしたからです。

 これは、僕の考えて行動した事なので、必ずこれが正解ですという事ではありませんが、参考になればと思いお話をしました。

 ちなみに一緒に買い物に行った子ども達は買い物行く時には、1人1つづつマイバックを持っていくようになりました。

 なぜそうしたかを子ども達に聴くと
 「袋に入れないで持つのは大変。マイバックは使わなくてもポケットに入れとけば良いから」と失敗から学んでいました。

 子ども達の発想を大切にしながら失敗も見守ってあげる事が、発想力を広げる事に繋がりますね。


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