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ポーランド買い付け旅行~ 犬と旅する

4月末、ポーランドに生地の買い付けに行きました。
3歳のミディアムプードル犬、モネは今回が4回目のポーランド旅行です。
ドイツからポーランドは陸続き、犬に優しい国なので、毎回連れて行っています。電車の旅も、車の旅も経験しました。

犬にとっては、お散歩だと思って出かけたら、なぜか終わらない。なぜか一日中お外。
犬視線の旅ってそんな感じかもしれませんが、多分モネは旅行が好き。楽しそうです。

犬連れ旅行におすすめホテル

犬連れでポーランドに行く時は、絶対にPuroチェーン。ワルシャワ、クラクフ、グダニスク、ヴロツワフで利用しましたが、"ドッグフレンドリー"をうたっているだけあり、非常に過ごしやすいです。共用部分はスパ以外は立ち入りできますし、予約時に伝えておくと、食事・水のボウルも部屋にセットしてくれます。
窓が広いデザインの部屋が多いので、外が見られて楽しそう。
ヴロツラウのPuroは残念ながら、小さめの部屋しかないのですが、他の街のスイートはかなり広め。犬もゆっくり寛げます。(それもドイツと比べると格安です)
唯一の難点は、犬連れが多すぎて、ロビーやエレベーターでバッティングしたり、ロビーのソファに匂いが残っていること(人間が感じられるほどではなく、犬がクンクンひたすら匂ってる)
ヴロツラウはホテルの裏が、川沿いの緑地につながっていて、お散歩には最適な立地です。一日中一緒に歩いているので、特に「お散歩」は必要ないような気もしますが、土の上を歩かせてやると喜んでいたので、やっぱり自然は大事みたい。「移動」と犬のためのお散歩は違いますからね。



犬が入れる場所・入れない場所

レストラン&カフェ

初めてポーランドに犬連れで行く前は、レストランやカフェに犬と入れるかどうか、ネットで調べましたが、入れなかったのはマクドナルドのみ。他はすぐにお水が出て来たり、犬用のメニューがある店までありました。食事中は静かに寝ていられる犬、と言う条件付きですが、どこも大丈夫そうでした。

ショップ

ベルリンと同様、お店にも普通に入れますが、食料品を扱っている店は犬NGでした。(コンビニ系も)

観光スポット

旅行に犬を連れて行く上での一番の問題点がこれ。ヨーロッパの都市の観光、と言うと美術館、博物館、教会などが思い浮かびますが、さすがにこのような場所には犬連れでは入れません。教会程度であれば、見る時間が短いので二人居れば交代で入れますが、美術館となると難しいです。

ペットシッターを手配してその間留守番させることも可能ですが、ただでさえ知らない土地に来ているのに、知らない人と過ごさせるのはかわいそう。と言うことで、観光スポットを回ることが目的の旅行は、犬連れでは難しいです。

公共交通機関

市内の電車はバスは問題ないようです。
駅前などに止まっているタクシーは断られることがありましたが、断った運転手さんが、電話で犬OKの運転手さんを手配してくれたので、スムーズに乗れました。また、タクシーアプリを使うと、「犬連れ」と言うチェックがあったので、スムーズでした。(ポーランドでグーグルマップを利用すると、その街で使えるタクシーアプリが表示されます)

ポーランド国内の長距離電車も犬の利用が可能ですが、確か、犬のチケットを購入する必要がありました。ケージに入らないサイズの犬は、座席には上げず足元に座らせる・伏せさせるのですが、ドイツ国内電車と比べてポーランドの長距離電車の車内は狭く、混み合っていると足元にスペースがほとんどないことがありました。特にコンパートメントに座る場合は、人間用の座席を余分に購入して、犬のスペースを確保するなど工夫が必要です。
また、電車の乗降口、ホームとの段差、隙間がかなり空いているなど、犬には危ない点が多いので、よく気をつけてください。

薄暗いバーも犬OK。いつもならぐっすり寝ている時間なので、本犬は迷惑そう。

持ち物

  • 普段長めのお散歩に持参するもの

  • ドライフードは、蓋つきのタッパーに入れて行くと便利です。開けてすぐその場で食べさせて、余ったらそのまま蓋をしてしまいます。人間と同様、旅行中はお腹を壊しやすいので、普段と全く同じフードが良いと思います。

  • 家で寝るときに使うタオルやブランケットなど。(ホテルの床に敷いて、「ベッド」と教えたら、そこで寝ていました。匂いが付いているものがあると落ち着くようです。

  • 予備のリードなど。万が一壊れたりした時のために。

  • 赤ちゃん用のウェットティッシュ、タオル。

  • ブラシ(今回忘れてしまったのですが、旅行中は一日中外にいるので結構汚れます)

何か足りなくなった場合は、街中のペットショップを探すよりも、ショッピングモールに入っているペットショップの方が一通りなんでも揃っています。

1日の移動時間

車・電車に関わらず、1日の移動時間は4-5時間以内にするようにしています。成犬なので、それくらいは平気みたいですが、最初に旅行した時は、2,3時間おきにトイレ休憩を取れるようにしました。電車の中でも車の中でもひたすら寝ています。

ポーランドの犬たち

以前、ポーランド人の観光ガイドさんに聞いたところ、一昔前までは使役犬だった犬の役割が、人間のパートナーになってしばらく経つ、とのことでした。
モネと歩いていると、モネが発見してくれるので、よその犬に目が行きますが、よく可愛がられ、手入れされたきれいな犬が目立ちました。
プードルも何度か見かけましたが、見事なプードルカット。
うちの犬もプードルなんですよ、と言うと不思議な顔をされました。
しつけはドイツの方が厳しめ。うちのモネと同程度に、甘やかされた感じの子も結構見かけましたが、みんな公共の場所では良い子でした。

ベルリンでは、散歩中に他の犬に出会うと、”犬たちに挨拶させる?、この子が近づいても大丈夫?”と言うアイコンタクトを飼い主同士がするのですが、万国共通なようで、ポーランドでも、笑顔で「可愛いね〜いい子ね〜じゃあね〜」みたいな会話をお互いの言葉でかわして、また歩き始めるところまで一緒でした。

犬は旅行を楽しんでいるのか問題

外国の街を歩くと、「私はこの街に属していないんだな」と言う気持ちをひしひしと感じることがあります。それが悪いわけではないのですが、犬と歩くと、なぜかその疎外感が和らぐ気がします。
こちらから観光地の建物や人を観察するのが普通の旅行ですが、犬を連れていると、見られる側にもなります。
ポーランド語はわかりませんが、「犬かわいいですね」とかなんとか話しかけられたり、100%の好意のこもった視線・笑顔を向けられる側になります。もちろん、好意を持たれているのは犬なのですが、知らない街で、好意的な笑顔を向けられると嬉しいもの。
カフェやレストランに入っても、すぐにサービスの人が犬用のお水と、ついでに人間用のメニューを持ってきてくれるので、延々と注文を待たされると言う経験もしなくて済みます。

大型犬連れの旅行だと、また違った経験になるかもしれませんが、小型犬から、モネ程度(16kg)の中型犬だと、こう言う経験ばかりでした。

と言うことで、犬を連れて歩く人間側にはとてもポジティブな犬連れ旅行ですが、連れて行かれる犬の方にはどうでしょう。
スーツケースを用意しているのを見て、旅行に行くんだな、と言うことを理解しているかもしれませんし、お散歩に行くと思ったら、知らない街に連れて行かれたと感じているかもしれません。

ベルリンの近所では、わがままにリードを引っ張ったり、長時間草むらの匂いを嗅いだりしますが、旅行中に一緒に歩いている時は、何も言わなくても「ツケ」の体制で、私と友人の間にピタッと付いて歩いていました。知らない土地でちょっと緊張していたのでしょう。毎日、人間は15000歩くらい歩いていましたが、モネの方は全く疲れた様子もなく、夜寝る前に公園に連れて行こうと、「お散歩行く?」と聞くと尻尾を振って飛び上がっていたので、元気いっぱいでした。
普段から無駄吠えはほとんどしませんが、旅行中は更に良い子で、新しいこともすぐに覚え、なんと言うか、一生懸命集団行動している感じ。
家にいると、お散歩と遊び以外は寝てばかりですが、たまには刺激的な時間も良いのかも。何よりも、飼い主と一緒にいることが幸せな子なので、誰かと家で留守番するよりは、一緒に旅行をする方が本犬も楽しんでいるんじゃないかな、と思います。


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