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精神科専門医が伝える、精神科受診のしかた(チェックシート付き)

※この記事は、内容は全て無料で読めますが、最後のチェックシートだけ有料にしております。記事がためになった、応援したい、チェックシートが欲しい、と思って頂いた方は購入頂くと励みになりますので、ご検討よろしくお願いします。

こんにちは、AUSのエスです。

最近気分が優れない。家族が最近調子がおかしい。

自分のことや家族のことで、心の調子が悪く、これは精神科に受診した方がいいかな、と思うことがあるかもしれません。

また、かかりつけの先生から、精神科の受診をすすめられることがあるかもしれません。

精神疾患は今や5大疾病のひとつとして挙げられており、日本ではごくありふれた疾患のうちのひとつと位置づけられています。

にも関わらず、精神科受診は何となくハードルが高く、受診した、という情報もあまり入ってこずベールに包まれているところがあります。

精神科受診、どんなことをはじめに話したらいいんだろう。どう伝えたらいいんだろう。

分からないこと沢山ありますよね。

いざ精神科を受診しても、自分が伝えたいことをあまり伝えられずにモヤモヤしてしまうこともあるかもしれません。

はじめてのことや慣れない状態でぶっつけ本番になると緊張し、うまく伝えられないことがあります。

医師も、短い時間で多くの情報を得る必要があり、情報があっちこっちに行ってしまうとなかなか的を得た情報がえられず、診断や治療が思ったように行かなくなることもあります。

精神科は目にみえない部分も多いので、医師はできる限り情報を得ようとするし補足で質問もしますが、心が読めるわけではないので、受診された方から伝わらない情報を全て得ることは不可能です。

ここでは、紹介状のない方が精神科受診をする上であらかじめ準備して置くとよいもの、あらかじめまとめておくと良い内容、精神科救急受診の場合など、当事者、ご家族どちらが読まれても良いように記載しております。

この記事を読んでいただくことで分かること

・精神科受診の前に何を準備すればよいかが分かる

・精神科受診の時に問診票の書き方が分かる

・精神科受診での診察時の症状の伝え方が分かる

※なお、この記事はほとんど無料ですが、記事をまとめたチェックシートだけ有料にしております。ただ、チェックシートはこの記事のことをまとめただけなので、記事を読んで頂いて独自にチェックシートを作成いただければ無理に記事を購入して頂く必要はありません。記事を読んでよかった、ためになった、と思っていただいた場合や、記事を読んだけどチェックシートも欲しい、と思っていただけた場合はご購入いただけるとめちゃくちゃ嬉しいです。ただ、有料記事はチェックシートのみですので、間違えてご購入されないようご注意下さい。記事にスキやTwitterのフォローだけでもうれしいので、そちらもよろしくお願いします。

また、記事やチェックリストは随時更新する場合がありますので、ご理解の程よろしくお願いします。

受診される前に

※紹介で、あらかじめ受診日が決まっている場合はここの項目は読み飛ばしても大丈夫です。

精神科受診を決心し、いざ病院に行くと「初めての方は電話で予約をとって下さい」と言われ、受診できない場合があります。

最近は精神科受診される方が増えてきており、初めての受診には診察に時間がかかるため、あらかじめ予約をとる病院がほとんどです。

まずは、行こうとしている病院に問い合わせて、予約が必要かどうか聞き、必要であれば予約をとりましょう。紹介状があれば、紹介状がある旨をその時にもお伝えください。

当日採血が行われる場合もありますので、採血の可能性の有無や、食事をどうするかなどもきいておくとよいでしょう。

また、コロナ禍で受診の注意点がある場合もありますので、受付時に注意することや必要なことについて聞いてみるとよいかもしれません。

診察で持って行くもの

受診前に準備しておくと、当日バタバタして必要なものを忘れてしまったり、伝えたいことがまとまらなくなったりすることが多いです。受診の前日でよいので、持っていくものを準備しておきましょう。

必ず持っていくべきもの

・保険証

・お薬手帳

・紹介状(あれば必ず)

・お金(2万円程あれば良いと思います)

・印鑑

持っていくとよいもの

・自分の伝えたいことが書いたメモ帳

あれば持ってきて欲しいもの

・障害者福祉手帳

・療育手帳

・介護保険の等級の情報

受診の仕方

ここからは、病院についてからどう診察を受けたらよいかをお伝えしようと思います。

初めての場合は、住所などの情報を書いた後ほとんどの場合問診票を書いて頂くようになると思います。

ここでお願いですが、問診票は、できる限り埋めて下さい。例えば最終学歴とか、タバコとか、こんなこと聞かんでいいやろ、と思うようなことが書いているかもしれませんが、精神科の診察では全ての情報が大事なものになります。場合によっては、治療に影響することもあるので、問診票はしっかりと埋めて下さい。

問診票で埋める上で空欄であることが多いのが

・生活歴、発育歴

になります。

精神科は、発育歴などが診断の上重要になることがあります。ひと通り先にまとめて置くと記載しすいかと思いますので、以下の内容をあらかじめまとめておかれると良いでしょう。
何人兄弟の何番目?
生まれた時に異常は 発育時に異常は?
異常があるなら病名は?
小学校 中学校 成績は 友人は 人間関係は?
高校 成績は 友人は 人間関係は?
最終学歴は?
卒業後の仕事?
卒業後の生活状況?
結婚の有無?
挙児の有無?
現在何人暮らし?

診察

問診票を書き終えて、しばらくしたら名前が呼ばれると思います。診察をする上で伝えて欲しい情報を以下に記載しています。書いていただく問診票と内容がかなりかぶると思います。勘が良い方は気づかれるとおもいますが、重要な情報は問診票にほぼ記載されることになるのです。改めて問診票は大事です。また、以下のそれぞれの情報は、あらかじめメモで作成し準備して頂くと伝えやすいと思います。

主訴(今1番治してほしい症状)

まず伝えて欲しいのは、今の症状についてです。

1番きつい、治して欲しい症状を1つ挙げましょう。それから、関連する症状を挙げてください。

(例:気分が落ち込んで何もできないんです。夜も寝れないし、食欲も落ちました。)

症状の出現時期

次に、いつから症状が出ているかを挙げます。

(例:1ヶ月程前からなんとなくそんな感じになって、)

症状の波について

その症状の出始めはどんな感じだったか、また症状が良くなっているのか悪くなっているのか、また、1日の中で良い時、悪い時があるのかを伝えて下さい。

(例:出始めは何となくだるいな、という感じでしたが、そこから症状がどんどんひどくなってよくなりませんでした。1日の中では、ずっときついですがその中でも朝が1番きついです。)

症状のきっかけ(あれば)

症状が出るきっかけで思い当たるものがあれば、それも伝えて頂くと助かります。

(例:実は症状が出る前、職場の上司が代わって何となく合わない気がするんです。)

他の病院受診の有無

その症状で、他の病院をかかったか、薬を飲んだか、続けているかの情報を伝えて下さい。

(例:2週間ほど前に〇〇クリニックに行って、薬をもらったんですが、飲んでもあまり効いてない気がしてやめてしまいました。薬はお薬手帳に書いています。)

他の病気の受診歴、治療や薬の情報

他に持病や飲んでいる薬があればいつからその病気があり、どこに通ってどんな治療をしているか教えて下さい。手術したこともあれば教えてください。精神科の受診、治療の経験があれば教えてください。

(例: 5年前から高血圧で△病院にかかっていて、今は薬飲んでます。薬手帳に書いています。あとは、小学6年の時に盲腸で手術したことがあります。2週間前の他に大学生の時に気分が落ち込んで精神科を受診したことがあります。その時薬が出されたけど、しばらくして調子良くなったから行かなくなって飲んでいません。)

家族歴

精神科は、家族歴(血の繋がった家族が精神科に通っているか、または何か病気があったか)が診断する上で重要になる場合もあります。その情報を伝えて下さい。

(例:母と妹がうつ病で精神科を受診していました。母は今は通っていませんが、妹は通院しています。)

酒たばこなどの嗜好、アレルギー、違法薬物使用歴

お酒、タバコ、アレルギーなどの情報や、以前違法薬物やシンナーなどを使ったことがあれば教えてください。違法薬物については言いにくいこともあるかもしれませんが、情報としては大事です。

(例:酒はたまに飲む程度。タバコは1日10本くらいを20歳から吸ってます。シンナーは中学生の時に断れずに一回だけしたことがあります。それ以外はありません。)

診察を受ける上で

以上の情報に、問診票にほぼ記載されている生育歴、最終学歴、職歴などの情報をあわせて、総合的にみて診察し治療が必要であれば治療開始となります。

上記の情報は、分かりやすければ分かりやすいほどスムーズに治療に結びつく可能性が高いので、以下で示すチェックシートなどを活用したり、あらかじめメモ帳などに上記の項目を準備頂くととてもスムーズに診察が行われると思います。

上記の項目は、以下にチェックシートとしてワードファイルで作成しております(そこだけ有料)ので、もしよければ参考にされて下さい。

精神科救急編

緊急で精神科を受診しないと行けなくなった時、精神科救急の場面では、そんな細かいところまでゆっくりと話せない場合が多いです。また、当事者でなくご家族が病状を話す機会もあるかもしれません。

持っていくものは、上に書いたものと同じです。落ち着いて準備をされて下さい。

精神科救急を受診する上で、大事なポイントを示します。

・今の症状
・いつから悪くなったか
・同じような症状になったことがあるか、病院に同じような症状で救急受診したことがあるか、それはいつか
・今かかっている病院の有無、薬を飲んでいるか(精神科、他の科ともに)
・アレルギーはあるか
・お酒は飲むか
・飲むなら、大量か、大量なら当日は飲んだか、最後に飲んだのはいつか
・違法薬物を使ったか、ここ最近使っていたか

もちろん、緊急のことで落ち着くなんて難しいと思いますが、少しでも落ち着いて話して頂ければと思います。

最後に

正しく状態を伝えることで、医師も正しく状態を把握することができ、医師が追加でいくつかの質問を行うことでより質の高い医療を受けられる可能性か高くなります。診察時間で全て伝えるのは難しく、終わった後にあれも、これも、と思い出すことは多いと思います。この記事を参考に、事前に準備しておけば、その情報漏れもかなり減らすことができると思います。

皆様が精神科を受診され、困っている症状が改善されることを願ってやみません。

※なお、この記事を読まれた上で、何らかの不利益を被ることがあっても責任は取れませんのでご了承下さい。

精神科受診チェックシート

上記の内容をワードファイルでまとめました。メモ代わりに活用いただいたり、頭の中の整理に使用いただくと幸いです。

チェックシートは有料になりますが、記事と同じことが書いていますので、無理にご購入頂く必要はありません。ただ、この記事がよかった、応援したい、記事のまとめが欲しい、メモ代わりにしたい、という方はご購入頂き活用頂くと嬉しいです。栄養ドリンク約1杯分の値段にしています。

また、購入いただけなくても、記事がよかったと思って頂いた方は、記事にスキを押して頂くか、Twitterのフォローを頂くと喜びます。

※なお、このチェックシートを用いた上で不利益を被ることがあっても責任は取れませんのでご了承の上ご利用下さい。

以下がファイルになります。ご活用下さい。

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