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メギド72キャラ考察 ハルファス編

・はじめに

突然ですが、皆さんの好きなメギドは誰でしょうか。
私は2人を挙げるなら、ストラスハルファスを選びます。

さてこの2人ですが、どちらも公式情報が極めて少ないです。

現時点(2018/10/21)では2人とも、
・メインストーリー出番なし
・イベントストーリー出番なし
・キャラストーリーは5話(ハルファス)・6話(ストラス)のみ
・他キャラのストーリーへの出演なし
・メギドの日イベントでの出番も多くはない
と(私の知る限り)非常に出番が限られてしまっています。特にストラスに至っては、ソロモンのことを何と呼んでいるのかさえ明らかになっていない始末です。
しかし、メギド72というゲームには非常に沢山の、しかもそれぞれに魅力的なキャラがいます。そうである以上全員を常に出すわけにもいかず、必然出番の偏りが生まれてしまいます。
今の私たちにできることは、これは仕方がないことだと受け入れて、今後のイベントであったりリジェネレイトであったり、そういった機会に設定が明らかになっていくのを祈ること、それだけです。

……と、思っていました。
しかし。よく考えてみましょう。本当に、今現在の情報は少ないのでしょうか。
私は今与えられている情報をすべて理解できているのでしょうか。
まだまだ見落としている部分が、理解できていない部分があるのではないでしょうか。
たとえ断片的な情報であっても、繋がりを見出すことができれば大きな情報となり得る。それが私たちにとっての勝算ではないでしょうか。

そんなことを思い、考え出すと止まらなくなりました。そして文章にしたいと思いました。
そんなわけで今回は、ハルファスについての考察です。

とは言え好き勝手に語り散らかしてるとまとまる気がしないので、1つキーワードを決めて考えていこうと思います。
ハルファスのキーワードは「後悔」です。では行ってみよー。

※以降はキャラスト等のネタバレを含みます。また考察と言っておきながら私自身の妄想を多分に含みます。ご理解の上お読みください。

・プロフィール文

みんな大好きハルファスちゃん。ここでは彼女の過去について考察していこうと思います。
主な情報源は
・キャラスト(全5話)
・プロフィール文
の2つのみ。(他にもあったらぜひ教えてください……)
ですがそれらに加え、各種ボイスも重要な手がかりになります。
(※ハルファス未所持の方はwikiにストーリーのあらすじ、ボイス等載っているのでご参照ください)

まずはプロフィール文。
ですが過去の例を見ると、ミスリーディングな文章になっていたり(例:マルバス)、嘘じゃないかと思えるものであったり(例:バエル)するなど、後から加えられた設定やストーリーもあるからなのでしょうが、丸呑みするのは危険かもしれません。
が、この考察では100%信頼して話を進めていきます。他に情報ないですし。

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1文ずつ見ていきましょう。
①小動物のような姿をしたメギド。
②控え目で、自分の意志を強く主張するのが苦手な性格。
③ヴァイガルドに追放されてヴィータとなった際、過酷な幼少期を経てその性格はさらに極端なものとなった。
④ヴィータ女性としては稀に見る怪力で、今は亡きヴィータ両親の営んでいた武器屋から、巨大な戦斧を持ち出してヴァイガルドを放浪している。

メギド体はモモンガのような姿です。奥義の変身シーン(特に☆6時)を見る限り、ヴィータ体とそこまで大きさは変わらないのかなと思っていますがどうなのでしょう。プロフィール公開が楽しみです。
何気に重たいことが書いてある③④がかなり気になるところですが、ここで最も注目すべきは「優柔不断」という言葉がどこにも使われていないという点です。
ということは、彼女の優柔不断は先天的なものというよりも、元々の「控え目で、自分の意志を強く主張するのが苦手な性格」「過酷な幼少期」を経て「極端なものとなった」結果であると言えそうです。
では。「過酷な幼少期」とは一体何だったのでしょう。

・「過酷な幼少期」は虐待?

メギド72における「過酷な幼少期」と言えば、アモンくんであったりジズであったり、虐待が思い浮かぶかと思います。
ではハルファスも虐待されていたのかと言うと、そうではないと思います。
根拠はキャラスト4話のこのセリフです。

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お父さんとお母さんが生きてたら
そのとき2人がお腹をすかせてたら
私は泥棒してしまうかもしれない

この直前で彼女は「泥棒はいけないことだと思う」とも口にしています。
つまり、「両親のためならいけないことだってやってしまうかもしれない」ということであり、これはすなわち、ハルファスが両親を愛しているということを意味するでしょう。
また、キャラスト1話でハルファスは武器屋の店主に目利きだと褒められ、その理由を「実家が武器屋だったから」と答えます。これも、両親と悪い関係ではなかったことを示す傍証となりそうです。

・虐待でないならば

話が戻ります。「過酷な幼少期」とは何なのでしょう。
プロフィール文の④を見ると、「今は亡きヴィータ両親」とあります。
どうやらこの辺りにヒントがありそうです。

ここでハルファスの進化ボイス(進化2)を聞いてみましょう。
彼女はこう言います。
「どんなに強くなっても、私が守るべき人たちは、もういない」
ここの「守るべき人たち」とは、「人たち」と複数形になっていること、「もういない」と言っていることから、ヴィータ両親を指すと考えられます。

しかし。よく考えてください。ハルファスは現在15歳です。
プロフィール文④を素直に読むと、「両親の死がきっかけとなりヴァイガルドを放浪することになった」と理解できます。となれば、両親が死んだのはハルファスがもっと幼かった時期と考えるべきでしょう。
そんな小さな子どもの彼女が、両親のことを「守るべき人たち」と表現している(※ 注1)のです。
これは明らかに違和感を覚える部分です。(違和感①)
また一般的に考えて、両親を失った少女は誰かに引き取られ養女として育てられるものではないのでしょうか。ハルファスの両親は武器屋です。商売をしていたわけです。ならば、必ず商売相手がいるはずで、街や村のような、人が集まる場所で過ごしていたと考えられます。
それなのにハルファスは誰にも引き取ってもらえなかった。見捨てられた。だから「ヴァイガルドを放浪」することになったのでしょう。
これも大きな違和感のある部分です。(違和感②)
一体どういうことなのでしょう。

(※ 注1)別の解釈として、両親を守りたいと思ったのは過去ではなく、メギドの力を取り戻した今のハルファス自身から見て、両親が「守るべき」対象になったのだというものも考えられます。
しかしそうであれば、この考えは「ソロモンに召喚された後」で生まれたものと考えることができます。それはつまり、彼女が「優柔不断になった後」ということです。
優柔不断になった彼女が、「両親を守りたい」と新たな意志を持つでしょうか。ソロモンは特定の誰かではなく、すべてのヴィータを救おうとしています。彼女がそれとは別の意志を持つとは考えづらいです。そのため、「両親を守りたい」と思ったのは優柔不断になる前でなければならないと私は考えます。つまり、ハルファスは元々両親を守りたいと思っていたのです。

・2つの違和感

まずは違和感①について。
幼いながらにハルファスが両親を守りたいと思った理由、それはハルファスの両親が弱い立場にあったからだと考えます。具体的に特定することはできませんが、身体面か経済面か、それ以外かもしれませんが、何らかの形で苦しい立場に置かれていたのではないでしょうか。
そして違和感②について。
ハルファスが周りの人から見捨てられるような理由は、これまでの情報を継ぎ接ぎすると見えてきます。

おさらいになりますが、ハルファスは「過酷な幼少期」を経て「控え目で、自分の意志を強く主張するのが苦手な性格」「極端なものとなった」ことで優柔不断になったと解釈しました。
ハルファスの優柔不断は、端的に言うと「何かを選ぶことができない」という性格です。そして、過去の経験がトラウマとなってそうなってしまった。
ということはですよ。裏を返せば、ハルファスは「何かを選んだこと」がトラウマになり、「何かを選ぶことができない」状態になったと考えられます。ハルファスのトラウマになり得るほどの出来事が何か、ここまで読んでくださった皆さんには、もう分かるでしょう。
それは間違いなく「両親の死」です。

つまり。
ハルファスは守るべき両親のためを思って何らかの決断をし、行動を起こした。しかしそのことによって、直接的にか間接的にかはわかりませんが、とにかく結果的に、彼女は両親を死に追いやってしまったと、そういうことなのではないでしょうか。
キャラスト4話で、自分のせいでソロモンが怪我をしたことをかなり気にしているのも、こうした過去があったからと考えるとしっくり来るように思います。

また、これで違和感②にも説明がつきます。
(間接的にせよ)両親を殺した少女の親になろうとする人は、当然、いないでしょうから。

・キーワード「後悔」

きっと彼女は、自分の決断を後悔したはずです。
「ヴァイガルドを放浪している」間ずっと。守るべき人を死に追いやってしまった自分の決断を。
それがいつしか「決断したこと」自体を後悔するようになったのではないでしょうか。
だから、彼女は決断ができなくなってしまったのです。

これは憶測の域を出ないものになってしまいますが、きっと彼女にとって「後悔」という単語は特別な意味を持つものなのだと思います。
奥義ボイス(奥義3)は「後悔しても、知らないんだから!」です。相手に対して「後悔」を警告しているわけです。これは自身が後悔の辛さを知っているからこその台詞なのではないでしょうか。
また、キャラスト3話では、ブネに「(優柔不断のせいで仲間に被害が及べば)本当に後悔することになるぞ」と言われたことで、「ごめんなさい…」「あっち行って、反省してくる…」と、大きく落ち込んでいるように見えます。これはブネが言った「後悔」という単語に反応してのようにも読めます。

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・おわりに ハルファスの未来

ハルファス自身、進化ボイス(進化3)では、「もっと強くなって、全部自分で決めたい」と言うことから、優柔不断を良いこととは捉えていないことがわかります。
また、彼女の中では「強くなる=自分で決められる」と考えていることも推察されます。そうであれば、決められない自分は弱いと感じているのでしょう。

キャラストでハルファスは、ソロモンに「全部決めなくてもいい、『決められない』が答えでもいい(意訳)」と言われ、「じゃあ決められない時はソロモンに決めてもらう(意訳)」と決意します。
しかしこれは非常に危なっかしい決意です。なぜなら、ソロモンが決めるまではハルファスは動けないということになりかねないからです。
バルバトスが「悪い癖」と言い、ブネが「優柔不断は直しておくんだな」と言ったように、優柔不断は味方を危険に晒してしまう可能性があります。
例えば戦闘中、ハルファスがソロモンの指示待ち状態に陥ってしまったら。ソロモンは必要以上にハルファスを見るようになるでしょう。そのせいで、戦闘において不可欠な、ソロモンによるフォトン配分が阻害されてしまうかもしれません。

しかし、彼女ならそうした危険性に気づくことができると思います。
両親を守りたいと思うほど、彼女は根の優しい良い子です。
優柔不断は決して安全策ではないこと、場合によっては最悪の選択肢になり得ること、選ばないことからも後悔は生まれてしまうこと。そして、そうした後悔は何よりも大きな後悔になってしまうこと。
そうしたことを理解できた時。きっと決断する勇気を再び手に入れ、彼女は「強く」なれるのだと私は思います。

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