見出し画像

韓国語版『いっせーの、せ!』

田畑を営みながら物語を書いているこじょうゆうやさん(屋号:星の坊主さま)が、星々の微かな声を集めて描いた掌編集『星から聞いた物語』。その作品のひとつ『いっせーの、せ!』(2017)の韓国語訳です。
※原文(日本語)は韓国語の下にあります◎

하나 들 셋!

지구에 놀러 갈 친구들이 소중한 것을 가슴에 안고 약속 장소로 모인다.

우리 사이에서는 "무수한 별들의 모임"이라고 부르고 있다.
지구에 태어나기 전 우리는 반드시 이 약속 장소에서 소중한 시나리오를 서로 공유한다.
시나리오는 각각의 별이 자신의 의지로 만들어내는 아주 소중한 것.
두꺼운 사전 같은 대작,양피지 한장만으로 만들어진 간단한 것,산문지로 만들어진 신기한 것.
다채로운 무수한 별들의 시나리오,타이밍을 맞춰서 일제히 공유한다.
그러자 그 한 순간에 모든 시나리오가 연결되어 관계를 지어  천진무구한 약속을 나눈다.

”나는 남자로 태어날 거예요“
”그럼 나는 여자“
“2017년에 만나자“
“장소는 별과 용이 관계있는 곳에서”

우리들이 지구에서 지금 있는 장소.
주위를 둘러보면 모든 것이 연결되어 관계짓고 있다는 것을 알고 있을 것이다.
물론 몰라도 괜찮다.그것은 잊고 있을 뿐이니까.

우리들의 하루 하루의 삶.
각각의 안테나로 하나하나 느껴 간다.

우리들이 소중한 일을 떠올릴 수 있도록
매일 여기저기에 많은 선물이 준비되어 있다.

우리들이 우리 자신의 소중한 일을 떠올릴 수 있다면, 또 다른 하나를 떠올릴 수 있다.
함께 이 세상을 살아가고 있는 천진무구한 약속을 했던 무수한 별과 타이밍을 맞춰서 연결되어 관계 되어 있는 것.

“나는 너를 혼내는 역할을 할까?”
“고마워. 그럼 나는 너를 싫어하는 걸로 할까?”
“어떻게 할까? 싫어해도 괜찮아”
“그렇지 않아.절대로 나는 싫어하게 되지 않을 테니!”

약속을 잊어버린 별들은 싸움을 하거나 서로 싫어지기도 하지만 생각해 보면 모든 것은 재미있는 옛날 추억이 될 것이다.

“너,나를 싫어 하지 않을 거라고 말했는데”
“미안 잊어버렸어.이상하네 잊을리가 없다고 생각했는데”
”하지만, 사실은 나도 잊고 있었어.너를 싫어했던 것을”
“재밌네 정말.하지만 너 덕분에 회사를 그만둘 수 있었어”
“그렇구나 그럼 결과적으로 다 좋은게 좋은 거구나"

누구를 좋아하든 싫어하든 괜찮아.
모두 자유롭게 선택해도 괜찮은 건 지구의 묘미 중 하나인 것을.

우열이란 하나도 존재하지 않는 별들의 놀이.
밤마다 밤하늘에 빛나는 무수한 별들을 바라보면 우리는 분명히생각이 날 거야.
서로의빛, 색, 있어야 할 위치, 연결이 거리감을.

다양한 일이 일어나는 매일은,
다 완벽해.

아슬아슬한 세브도
아슬아슬한 아웃도
사랑스러운 선물

그러면 함께 시나리오를 공유한 그때 그 장소를 생각해 보자.
무수한 약속을 재확인하자.

하나 둘 셋!

코죠유야


いっせーの、せ!

地球へ遊びに行く仲間たちが、とっておきを小脇に抱えて、約束の場所に集まる。

ぼくたちの間では、『星くずの集い』と呼んでいる。地球に生まれる前、僕たちは必ず、この約束の場所で、とっておきのシナリオを見せ合う。

シナリオは、それぞれの星が、自分の意思でつくりあげる大切なもの。分厚い辞書のような超大作。羊皮紙一枚だけのシンプルなもの。散文詩でつくられた不思議なもの。

彩り豊かな星くずたちのシナリオ、タイミングを合わせて、一斉に見せ合う。すると、一瞬にして全てのシナリオがつながり、関わり合い、無邪気な約束を交わす。

「わたしは男で生まれるよ」
「じゃあ、わたしは女」
「2017年に会おう」
「場所は星と龍にまつわるところでね」

ぼくたちが、地球において、今、いる場所。
あたりを見渡せば、すべてがつながり、関わり合っていることがわかるはず。
もちろん、わからなくても大丈夫。それは、忘れているだけだから。 

ぼくたちの日々の暮らし。
それぞれのアンテナで、ひとつひとつを感じていく。ぼくたちが大切なものを思い出せるよう、毎日のそこらかしこに、たくさんの贈り物が用意されている。

ぼくたちが、ぼくたち自身の大切なものを思い出せたなら、またもうひとつ思い出すことができる。

いっしょに、この世界を生きている、無邪気な約束を交わした星くずたちとタイミングを合わせて、つながり、関わっていること。

「わたし、あなたのことを叱りつける役にしようかな」
「ありがとう。じゃあ、わたしはあなたのことが嫌いになるのかな?」
「どうなるだろうね。嫌いになってもいいからね」
「そんなことないよ。ぜーったい私は嫌いになんかならないからね!」

約束を忘れた星くずたちは、ケンカをしたり、嫌いになったりするけれど、思い出しちゃえば、すべてが笑い話になる。

「あなた、わたしのことを嫌いにならないって言ったのに」
「ごめんね、忘れちゃってたんだもん。おかしいなあ、忘れるわけないと思ったのに」
「でも、実はわたしも忘れてたの。あなたのこと、嫌いだったもの」
「面白いね、ほんとうに。でも、あなたのおかげで会社をやめることができたんだよ」
「そっか。それなら、結果オーライってことになるのかな」

誰を好きになっても、嫌いになってもだいじょうぶ。ぜんぶ、自由に選んでいいのは、地球の醍醐味のひとつ。

優劣なんてひとつも存在しない、星くずたちの遊び。毎晩、夜空に浮かぶ無数の星を眺めれば、ほくたちはきっと思い出す。
それぞれの輝き、色、あるべき位置と、つながりの距離感を。

さまざまなことが起こる毎日は、なにもかもがカンペキ。ギリギリセーフも、ギリギリアウトも、愛しい贈り物。

それじゃあ一緒に、シナリオを見せ合った、あの時、あの場所を思い出そう。
無邪気な約束を、再確認しよう。

いっせーの、せ!

こじょうゆうや

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?