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ウミエラ館のこと

2022年のコメント
 大きな窓から一面泡瀬干潟が見える素晴らしいカフェ「ウミエラ館」は、2020年4月で閉館となっています。
 「ウミエラ」は、海中に生息する10〜20cmくらいの動物で、クラゲ・イソギンチャク・サンゴなどと同じに分類される。砂地で綺麗な海水でなければ生存できない。それが泡瀬にはいるのです。一度観察会に行って、確かに見ました。砂地から真っ直ぐ天に向かって伸びて、波に揺られって、ゆらゆらしていました。
 タイトルの写真は、天気がよい日の泡瀬干潟。

2015年4月14日
どうして、海を埋めてしまうのか!

 沖縄市の泡瀬に、この干潟を一望出来る、泡瀬干潟の博物館カフェ「ウミエラ館」というのがあります。泡瀬干潟を守るために運営されているカフェです。館長は、屋良朝敏さん。
 いまここで、海の命の写真家、有光智彦・綾子さんの「浦添イノー写真展」が開催されています。4月12日日曜日、写真展を見に行ってきました。浦添の埋め立てられて、商業・流通施設になってしまっているそのすぐ下に、まだこんな自然が、こんな生き物が、こんなサンゴが残っているんだと、ちょっと驚くような写真です。
 でも、ここもさらに埋め立てて、軍港やら、流通施設やら、人口ビーチなるものを造ろうとしているとのことです。
 自然を壊して、人口ビーチ? 人口ビーチは、入れても、入れても、砂が流失してしまうそうです。そりゃそうだよね。浜辺の砂は、自然の潮の流れのなかで、寄せては返し、寄せては返しと、長い年月をかけて出来上がったものだものね。
 人口ビーチなんて、気持ち悪いよ。
 そして、ウミエラ館の前に広がる泡瀬干潟。潮の満ち引きと、太陽の昇り、沈みで刻一刻とその風景を変えていくのを、日がな一日眺めていたら、とっても癒されると思います。

ウミエラ館からの泡瀬干潟。あまり天気がいいとはいえないけれど、
午後の干潟は潮が引いて、はるか向こうまで陸地となっていた。
展示されている写真の一枚。

 この写真は、海草が太陽の光を受けて光合成でつくった酸素の気泡で、この気泡がやがて海面に上っていってはじけて、大気に放出されるのだそうです。その酸素の恩恵を、私たち地上の生き物はたくさん受けているわけです。だから、海を埋め立てるということは、私たちの生きる空間も、壊していくことにつながっているのです。

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